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<大相撲夏場所>「省エネ相撲」で5連勝 日馬富士

毎日新聞 5/18(木) 20:51配信

 大相撲夏場所5日目の18日、日馬富士が、横綱初挑戦の大栄翔を相手に1秒に満たない「省エネ相撲」で初日から5連勝。2015年初場所以来の絶好の出だしに「体が頑張ってくれています」と笑顔だ。

 相手はかつて同じ伊勢ケ浜一門で稽古(けいこ)をつけた若手。緊張感からか「立ち遅れないようにとばかり考えていた。下を向いて動きが見えなかった」と言う相手に、「見て立った」横綱。ずらして立って左上手を取り、すかさず出し投げた。序盤5日間の相撲は、最も要しても6秒程度。5番全部合わせても20秒ほどで、稀勢の里のこの日の奮闘30秒よりも手短に済ませている。

 「あちこち痛いからさ。逆に迷いなく取れているよ」と日馬富士。顔には出さないが、足首や膝の古傷と闘っている。場所前の春巡業では取組に入らず、支度部屋では、しこの音も聞こえない。関係者は「ふだんの立ち座りでも顔をしかめている」と話す。

 ただ逆境は一日一番への集中につながる。現役時に幕内で40回対戦したライバル・鳴戸親方(元大関・琴欧洲)は「選択肢がない分、攻めの形を絞って磨いている。足は前に出る分には痛くない。長年横綱を務めた相撲勘もある」と、横綱最年長33歳、5年近く務めた経験の強みを語る。

 幕内勝ち星684。158勝の弟弟子・照ノ富士があまりの差に「マジ(本当)かよ」とあきれたほど。ノーマークの横綱が、マイペースでひた走る。【上鵜瀬浄】

最終更新:5/18(木) 21:23

毎日新聞