ここから本文です

<安倍首相>日韓、関係構築を優先 文大統領外交特使と会談

毎日新聞 5/18(木) 21:11配信

 ◇「シャトル外交」再開求める大統領からの親書受け取る

 安倍晋三首相は18日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外交特使である与党「共に民主党」の文喜相(ムン・ヒサン)議員と首相官邸で会談し、首脳の相互訪問による「シャトル外交」の再開を求める大統領からの親書を受け取った。日韓両政府は当面、慰安婦問題に関する日韓合意を巡る対立は避け、関係構築を優先する構えだ。

 文大統領が選挙戦で日韓合意の再交渉を掲げたため、合意が履行されるかが日韓関係の最大の焦点となっている。会談で安倍首相は「合意を含む両国関係を適切にマネージ(管理)していきたい」と伝えた。外務省関係者によると、首相は「合意の履行は重要だ」と述べるにとどめ、韓国側に履行を強く求める場面はなかった。

 一方、韓国側の説明によると、親書では「国民の大多数が情緒的に慰安婦合意を受け入れられない現実がある」と指摘したが、知恵を絞り問題の克服を目指すとの趣旨が記されており、再交渉への言及はなかった。

 双方が合意に関して控えめな主張にとどめたのは、北朝鮮の核・ミサイル問題への対処で連携を重視し、関係を築くことを優先したためだ。ただ、シャトル外交の提案に安倍首相は前向きな姿勢を見せたものの、再開にただちに同意はしなかった。日本側は文政権の合意に関する出方を見極めたい意向で、日本政府関係者は「シャトル外交はこれまで何度も中断してきた。現段階で再開を決める必要はない」と述べた。

 両政府は、7月にドイツで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議などに合わせた首脳会談の早期実施、日中韓首脳会談の日本開催と文大統領の来日を検討している。【加藤明子、遠藤修平】

最終更新:5/18(木) 22:17

毎日新聞