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日韓首脳会談、7月軸に調整=対北朝鮮で連携優先

時事通信 5/18(木) 20:30配信

 安倍晋三首相は、文在寅韓国大統領特使の文喜相国会議員と会談し、関係改善に向け早期の首脳会談開催で一致した。

 緊張する朝鮮半島情勢や文政権が北朝鮮に融和姿勢を示していることを考慮し、慰安婦問題よりも米国を含む日韓の連携を優先した。初の首脳会談は7月上旬を軸に調整が進む見通しだ。

 「未来志向の日韓関係を築きたい。北朝鮮問題をはじめ日韓にとって重要な課題について意見交換したい」。首相は18日、文氏との会談でこう語り、関係改善へ意欲を強調した。文氏は「首脳間で頻繁に会うことで理解が深まる」と記した文大統領の親書を手渡した。

 文大統領は選挙戦で、対日政策について、慰安婦問題に関する日韓合意の再交渉を訴える一方、北朝鮮対応や日本との経済分野での協力を歴史問題と切り離す「2トラック(路線)」戦略も提唱した。この日の会談で文氏は、再交渉に直接言及せず、「国民の大多数が情緒的に受け入れることができない」との立場を説明するにとどめ、日韓の連携を優先する姿勢をにじませた。

 韓国では新政権発足後、日米中ロの各国に特使を派遣するのが通例だが、朴槿恵前大統領は日本には送らなかった。外務省幹部は今回の首相と文氏との会談を「今の環境下ではベストだ」と評価する。

 初の首脳会談は、7月7日からドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせての開催が有力だ。首相はG20に先駆けて日中韓首脳会談を日本で開催し、文大統領との個別会談も行いたい意向だが、文大統領は6月末の訪米のほかに訪中も検討しているもようで、日程調整は難航しそうだ。 

最終更新:5/18(木) 21:54

時事通信