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原発事故後初本格栽培、主食用米を田植え 小高の農業法人

福島民報 5/18(木) 10:01配信

 福島県南相馬市小高区の農業法人「紅梅(こうばい)夢ファーム」は17日、区内上浦で田植えを行い、東京電力福島第一原発事故後初となる主食用米の本格栽培を始めた。農業復興に向けて連携しているアイリスグループの「舞台アグリイノベーション」(本社・仙台市)が、栽培された「天のつぶ」全量を買い取り、販売する。 
 小高区では昨年7月に原発事故に伴う避難指示が大部分で解除され、農地除染が終わった土地で本格栽培が可能になった。これまでは実証栽培にとどまっていた。17日は夢ファームの佐藤良一社長(63)ら約10人が原発事故後に耕作放棄地となっていた水田で作業した。農機具会社社員の指導を受け、2台の田植え機を使って約5ヘクタールに苗を植えた。19日までの3日間、計9ヘクタールで作付けする。4、50トン収穫できる見通しで、放射性物質の全量全袋検査を受ける。 
 夢ファームは水稲の他、トルコギキョウなどの栽培を手掛けている。将来的に区内の150ヘクタールでコメや野菜などを育てる計画だ。佐藤社長は「小高全体で栽培できるよう、営農再開を盛り上げたい」と将来を見据えた。 
 市によると、原発事故前の水稲の作付け面積は1230ヘクタールで、今年度は17の個人・法人が約20ヘクタールで作付けする。 

福島民報社

最終更新:5/18(木) 12:53

福島民報