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阪神、4連勝で貯金12!スタメン落ちに燃えた高山がなにくそV撃

サンケイスポーツ 5/18(木) 5:00配信

 (セ・リーグ、阪神2-1中日、8回戦、阪神5勝3敗、17日、甲子園)なにくそ打!! 途中出場の阪神・高山俊外野手(24)が同点の八回、中越えに決勝二塁打を放った。中日先発が左腕バルデスで、スタメン落ちしていたが、その悔しさをぶつける初球打ち。今季最少タイの3安打で今季3度目の4連勝。貯金は12となり、敗れた2位広島とのゲーム差は、今季最大の2・5に広がった。

 二塁ベース上でぐっと右拳を天に突き上げた。肩で息をしながら、揺れる甲子園のど真ん中で歓喜の声を浴びる。高山の一打で勝負は決まった。八回の守備から途中出場し、ここぞの場面でV打を放った。クールな男の派手なガッツポーズが1打席にかける思いのすべてを物語っていた。

 「(試合にスタメンで)出ていませんでしたが、いろいろな打者に(バルデスの印象を)聞いていました。それどうこうではなく、あのワンチャンスで打ててよかった」

 冷静に、かみしめるように殊勲の場面を振り返った。1-1で迎えた八回二死二塁。好投を続けるバルデスの初球から思い切りバットを振った。真ん中やや低めの134キロを捉えると、打球はグングン伸びて前進守備の中堅・大島の頭を越えた。チーム2安打目で二走の代走荒木が生還し勝ち越しに成功。4試合ぶりの打点で、今季3度目の4連勝を呼び込んだ。

 39歳の竜の助っ人左腕、バルデスとの対戦とあってベンチスタート。試合前の時点で対左投手打率は・240(右投手は同・258)だった。

 金本監督は八回表の守備起用はその裏、バルデスとの左対右を想定し、江越をチョイスしようとしていたが「矢野コーチが高山で左対左でもいきましょうと」と舞台裏を明かした。首脳陣の期待に応え、左投手から劇打。昨季新人王が自身の価値を証明した。

 世代屈指のバットマンの“超進化計画”は静かに動き出していた。オフの間、ウエートトレなどで約5キロ増量し、体重を90キロ台にしてキャンプに入った。ただ、金本監督、チームトレーナーの意見は「少し重すぎる」だった。しっかりチーム首脳陣、トレーナー陣とも意思疎通を図った上で減量計画がスタートした。

 早出特打で練習量を増やすことで少しずつ体を絞り、シーズンに入っても試合後は毎日のように室内でバットを振り続けた。「今は体重は(90キロ台より)減っていますよ」と話す高山の表情は明るい。92キロ→89、88キロと狙い通りスリムになったプロ2年目仕様の体で5月戦線、さらにVロードをひた走る猛虎の勢いをさらに加速させる。

 「(相手投手)左右関係なく、ああいう場面で打てたことが、僕にとって大きいかなと思います。ベンチの雰囲気もすごくいい。みんな勝ちにこだわっている」

 貯金は12まで増え、8カード連続負け越しなし。甲子園6連勝で5月は10勝2敗というハイペースだ。2位広島が敗れたため、ゲーム差は今季最大の2・5まで広がった。チームは福留、糸井、鳥谷のベテラン勢に頼りがちだったが、若虎が再びパワーをチャージ。悔しさを力に変えた高山が、猛虎を頂点に導いていく。

最終更新:5/18(木) 5:00

サンケイスポーツ

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