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モラー元FBI長官を捜査責任者に ロシア関連疑惑で司法省、米議会はコミー前長官に証言を要請

産経新聞 5/18(木) 10:29配信

 【ワシントン=加納宏幸】米司法省は17日、ロシアによる大統領選干渉疑惑や同国とトランプ陣営のつながりに関する独立した捜査を行うため、ロバート・モラー元連邦捜査局(FBI)長官を特別検察官に任命したと発表した。これを受け、トランプ米大統領は「徹底した捜査の結果、私の陣営と外国機関の共謀はなかったことが確認されるはずだ。この案件が早急に終結することを期待する」との声明を発表した。

 ロシア関連疑惑をめぐっては、トランプ氏がFBI長官を解任したコミー氏にフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)への捜査をやめるよう圧力をかけたと報じられ、与党・共和党からは特別検察官の任命により独立した形の捜査を促す声が出ていた。

 コミー氏への捜査中止要求問題に関し、上院情報特別委員会は17日、コミー氏に委員会で証言するよう要請する書簡を送付。FBIのマケイブ長官代行にも書簡で、コミー氏がホワイトハウスや司法省の高官と交わした会話の記録を提出するよう求めた。

 上院司法委員会もコミー氏が作成したとされるトランプ氏との会話内容を記した「メモ」や、トランプ氏が存在を示唆したコミー氏との会談の録音記録を提出するよう要求。下院監視・政府改革委員会のチェイフェッツ委員長(共和)は24日の公聴会への出席をコミー氏に要請した。

 野党・民主党はトランプ氏の行為を司法妨害として、同氏の弾劾を主張。トランプ氏に批判的な与党・共和党のアマーシュ下院議員は17日、記者団から弾劾の可能性を問われ、「疑惑が事実ならイエスだ」と述べた。共和党重鎮のマケイン上院軍事委員長は今回の問題がニクソン元大統領の辞任につながった「ウォーターゲート事件級」だと指摘した。

 スパイサー大統領報道官は17日、記者団にコミー氏のメモの内容は「正確ではない」と指摘。トランプ氏は同日、主要メディアによる一連の問題に関する報道を「歴史上でこれほどひどく不公平に扱われた政治家はいない」と批判した。

最終更新:5/18(木) 11:15

産経新聞