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現実とのズレが生じてきた個人向けウイルス対策ソフト

THE ZERO/ONE 5/18(木) 10:00配信

コンシューマー向けセキュリティ対策が転換期を迎えている。従来のウイルス対策ソフトでは、最新のサイバー攻撃に対する対応が難しくなってきているなか、今後のセキュリティ対策をどうすべきか、新たな仕掛けが必要となってきている。

趣味のウイルスからビジネスへ

一般的なコンシューマーセキュリティといえば、ウイルス対策が基本だった。諸説あるが、1986年にパキスタンのアルビ兄弟が開発した「Brain」が世界最初のコンピューターウイルスとされている。これは不正コピーに対する対策に開発され、フロッピーディスクを介したのんびりとした拡散だった。

その後インターネット、Windows 95の登場がウイルスの拡散を加速させた。1999年の「Melissa」、2000年の「LOVE LETTER」、2001年の「Code Red」、「Nimda」、2003年の「MSBlaster」といったマルウェアの拡散が大きな契機となり、ウイルス対策ソフトの導入率も向上してきた。ウイルス対策に加えてパーソナルファイアウォールの機能も一般化し、攻撃にOSの脆弱性が悪用されるようになった。同時に、このころからウイルスを製作する攻撃者にも変化が生じている。

当初は、10代の若者がいたずらや自己顕示のためにウイルスを製作して拡散する例が多かった。それが次第に金銭目的に変わってきたのが2000年代前半。2003年の「Sobig」のようなスパム送信を目的にしたマルウェアが登場し、ネットワークに被害を与えるような大規模感染を引き起こすワームの拡散が終息した。それに変わって台頭してきたのがボットや標的型攻撃だ。

2002年ごろにはすでに「Agobot」が登場しており、標的型攻撃も国内で2005年には被害が確認され、ワームの終息とともに金銭を狙った攻撃に移行しているのが分かる。狙われるのがOSの脆弱性からアプリの脆弱性に代わり、感染が極力気付かれないようになっていったのも特徴だ。

10年に発見されたStuxnetのような国家の関与が取り沙汰されるマルウェアやZeuSのようなマルウェア作成ツールも登場。さらに近年はランサムウェアの攻撃も拡大している。

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最終更新:5/18(木) 10:00

THE ZERO/ONE