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ウラン濃縮工場、審査合格 青森県内の原子力関連施設で初

デーリー東北新聞社 5/18(木) 10:24配信

 日本原燃のウラン濃縮工場(青森県六ケ所村)が17日、新規制基準の適合性審査に合格した。原子力規制委員会が合格証に当たる「審査書」を確定させ、原燃が申請していた事業変更を許可した。青森県内の原子力関連施設で審査に合格したのは初めて。原燃は、これまでの審査会合で示してきた安全対策工事を2018年12月までに終え、使用前検査を経て新基準に適合した形で運転を続ける方針。

 工場について原燃は、14年1月に審査を申請した。規制委は、4月に「審査書案」を了承し、世耕弘成経済産業相の意見を聴取。経産相は9日付で「事業変更許可に異存はない」と回答していた。

 17日に開かれた規制委の定例会議では改めて審査書案を審議し、全会一致で正式決定した。

 席上、伴信彦委員は、原燃の品質保証担当部署が業務改善途中にもかかわらず「完了した」と社内報告をまとめた不祥事の発覚を踏まえ、「新しい品質保証体制が機能するか、引き続き見ていくように」と原子力規制庁に指示した。

 同日の事業変更許可を受け原燃は今後、追加の安全対策工事に関する設計や工法の認可を順次申請。認可を受け工事を進める。

 審査の合格について工藤健二社長は「安全性向上工事を着実に進め、県民に安心してもらえる設備作りに全力で取り組む」とのコメントを出した。県、村には18日に報告する予定。

 工場は、天然ウランにごくわずかしか含まれていない、核分裂しやすいウランの濃度を遠心分離器で高める施設。新基準の施行後も経過措置が適用され、現在も稼働している。

 ただ、現時点で再稼働した原発は少なく、製品ウランの需要は限定的だ。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/18(木) 10:49

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