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慶大SFCが高校生起業家育成支援 群馬イノベーションアワードと連携

上毛新聞 5/18(木) 6:01配信

 起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)」(上毛新聞社・田中仁財団共催)の実行委員会は本年度、高校生のための起業家育成策を導入する。慶応大湘南藤沢キャンパス(SFC)と連携し、高校生入賞者がSFCのゼミでビジネスプランを磨いたり、米国・シリコンバレー研修に参加できるようにする。SFCのアドミッションズ・オフィス(AO)入試に挑む道筋も示すほか、奨学金制度をつくり、高校生の起業意欲を喚起する。

ゼミ参加や米国研修、奨学金

 SFCにある総合政策、環境情報学部で、GIA審査委員長の国領二郎教授はじめ経営情報システムや地域イノベーションなどを研究するゼミを軸に受け入れを検討している。高校生入賞者は12月の受賞後、来春予定されるシリコンバレー研修に向けてSFCのゼミに通うほか、インターネットを通して教授や学生の指導を受ける。

 シリコンバレーでは現地の投資家らを前に英語でプランを披露。こうした経験を、SFCのAO入試でアピールポイントにしてもらう考えだ。現在の高校3年が2018年9月、2年が19年4月入学を目指すスケジュールを想定している。

 奨学金はGIA実行委員長の田中仁・ジンズ社長が運営する同財団が制度化。詳細は今後、検討するが、入学金、授業料の一部を提供し、意欲ある高校生の進学を支援する。

 GIAは13年に始まり、今年で5回目。7月10日から9月30日までエントリーを受け付け、書類審査、プレゼンテーション審査を経て、12月2日、ヤマダグリーンドーム前橋のファイナルステージで部門入賞や大賞が決まる。

 高校生の部は例年、商業・農業系の実業高校を中心に二十数組がエントリー。これまでに「規格外の農産物で六次産業化」「花の品種開発で中山間地活性化」など地域の問題解決を提案するビジネスプランが入賞した。SFCは「自ら問題を発見し、解決できる人材」や「オリジナルアイデアを提案できる人材」を求めており、GIAに挑む高校生と方向性が重なった。

 実行委はユニークで高度な教育内容で学生を集めるSFCと連携することで、高校生からさらに注目されると予想。エントリー期間に向け、高校へのPRを強化する。

 田中委員長は「高校生のうちから大学で指導を受け、シリコンバレーで投資家にプレゼンする経験は大きな刺激になるはず」、国領教授は「日本の入試の未来形を探るのが目標。有能だが放っておくと大学に行かない、そんな人材を発掘したい」としている。

上毛新聞社

最終更新:5/18(木) 6:01

上毛新聞