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八戸市連合婦人会が解散 地域奉仕70年の歴史に幕

デーリー東北新聞社 5/18(木) 10:27配信

 戦後の混乱期に産声を上げ、70年間にわたって地域での奉仕活動や女性の地位向上に関する運動を続けてきた青森県の八戸市連合婦人会が解散することが17日、分かった。メンバーの高齢化や担い手不足、ボランティア団体の多様化などを背景に組織が弱体化し、構成する地区婦人会は最盛期の22団体から7団体にまで減少していた。地区ごとの婦人会活動はそれぞれ継続するというが、連合婦人会は市内の女性団体の先駆けで、関係者からは解散を惜しむ声が上がっている。

 同会の前身となる八戸市婦人会は1947年4月、鮫、白銀、小中野、湊、柏崎、三八城、根城、吹上、中居林、下長、長者の11支部で発足した。当時の会員数は約5千人。

 49年に改称し、支部制から単位婦人会制に移行。会員が親睦を深めるとともに、地域の美化や募金などの奉仕活動に積極的に取り組んできた。

 近年、同会を取り巻く環境が大きく変化。古里ツセ会長(80)によると、加入者がほとんどおらず世代交代が進まない中、リーダーの死去などを理由に脱退を希望する婦人会が相次ぎ、全市的な組織として維持することが困難になった。

 少数で存続する可能性も探ったが足並みがそろわず、18日の総会をもって解散することに。同会を母体とする八戸市赤十字奉仕団も活動休止となる見通しだ。古里会長は「戦後の何もない時代から、助け合いの精神でたすきをつないできたのだが…」と無念さをにじませた。

 関係者は一定の理解を示しつつ、さみしさを募らせている。青森県内の連合婦人会で組織する、県地域婦人団体連合会の向井麗子会長(80)は「県南の中心となり活躍してくれた八戸の解散は大きな痛手だ」と惜しむ。

 一方、「担い手不足は八戸だけの問題ではない。婦人会活動が過渡期に差し掛かっているのかも」と述べ、行く末を案じた。

 男女共同参画や環境美化といった行政分野で協力してきた経緯もあり、市との関わりも深い。大平透副市長は取材に「これまで果たしてきた役割は大きく、解散は残念。敬意と感謝を申し上げたい」と、長年の努力をねぎらった。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/18(木) 10:52

デーリー東北新聞社