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コントローラーの手前でサイバー攻撃防ぐ! 三菱電機がリアルタイム検知技術

日刊工業新聞電子版 5/18(木) 12:00配信

重要インフラ、制御システム防衛に特化

 三菱電機は17日、電力やガス、水道など重要インフラの制御システムへのサイバー攻撃から守る検知技術を開発したと発表した。制御システムに特化したリアルタイム検知が可能な技術で、正常な命令を装ってシステムに侵入する巧妙な攻撃を見つけ出す。

 正常な送信元である監視端末から命令を受けた場合、従来はそれが攻撃であっても正確に見抜けなかった。2018年度以降、発電プラントの制御システム用途などとして製品化する。

 制御システムにおける稼働状況ごとの正常な命令をあらかじめルール化した上で、そこから逸脱する命令を攻撃として瞬時に見抜く。運転中、停止中、保守中、起動中などシステムの状況に応じて命令の種類は異なるが、例えば、本来ならば運転中に出すべき命令が停止中に出された際などに異変をとらえ、攻撃を検知する。

 「監視端末への侵入は完全には防げないが、制御システムで重要なコントローラーの手前で攻撃を防げる」(米田健情報セキュリティ技術部長)。これにより、インフラの制御システムを攻撃から守り、安定したサービスを継続できる。

 これまでは不正な送信元から命令が送られてきた時に限って、ルーターなどが攻撃を検知していた。だが近年、監視端末から正常を装った命令を送り、停電や設備の破壊などを引き起こす巧みなサイバー攻撃が急増。IoTがインフラ分野にも広がる中、社会の根幹を支える重要インフラのサイバーセキュリティーの強化が求められていた。

最終更新:5/18(木) 12:00

日刊工業新聞電子版