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アマゾンが狙う3兆円産業、プライム会員限定の「大物歌手のライブ事業」に参入

BUSINESS INSIDER JAPAN 5/18(木) 20:10配信

アマゾンはライブコンサート事業に足を踏み入れた。同事業は今月、アメリカのロックバンド「ブロンディ」のショーで幕を開け、今夏には複数のイベントを開催する予定。 コンサートは「Prime Live Events」と名付けられ、アマゾンはチケット販売事業「Amazon Tickets」を通してチケットの販売促進や発券も行う。

気になるのは、少々値が張ることだ。Prime Live Eventsのウェブサイトによると、チケットはアマゾンプライム会員でなければ購入できず、ブロンディのチケット価格は最安でも150ポンド(約2万2000円)。購入できるのは1人2枚までだ。 他にはテキサス(Texas)、アリソン・モイット(Alison Moyet)、ケイティ・メルア(Katie Melua) などのショーが予定されており、今後も新たなショーが追加されるだろう。これらのイベントは、現在のところイギリス限定となっている。

このコンサートのうりは、超有名アーティストを間近に見られる点だ。正式なPrime Live Eventsは始動前だが、アマゾンはジョン・レジェンド(John Legend)、ロビー・ウィリアムズ(Robbie Williams)と共に、小さなライブハウスで試験的なショーをすでに数回行っている。スタジアムを満員に埋めるような大物アーティストを目の前で見ることができる機会はそう多くない。その特権を得るために人は喜んでお金を払う、とアマゾンは踏んでいる。

もう1つの背景としては、CDの売れ行きは減っているものの、ライブコンサートの数はかつてないほど増えていることが挙げられる。PwCのデータによると、ライブコンサートの収益は、2020年までに約280億ドル(約3兆2000億円)に拡大する見込み。アマゾンがこの事業に参入するのも納得がいく。

また、アマゾンは全てのコンサートを撮影し、Amazon Prime Videoで配信する予定。ライブにせよビデオにせよ、この会員限定コンサートを見るにはアマゾンプライム会員になる必要がある。

ライブコンサート事業は、アマゾンが2015年に開始したチケット販売事業「Amazon Tickets」を補完するビジネスにもなる。独自イベントのチケットを発券すれば、チケット業界最大手ライブ・ネーション(Live Nation)のような競合他社と争う必要がない。

アマゾンは、チケットの転売などで利益を得る、いわゆるダフ屋行為を避けるため、多くの厳しい規則も設けた。ライブ客は入場するために、ゲストリストに登録し、紙のチケットの代わりに、写真付きの身分証明書を持参することを求められる。

source:PwC

[原文:Amazon is offering exclusive music gigs to Prime users (AMZN)]

(翻訳:Keitaro Imoto)

最終更新:5/18(木) 20:10

BUSINESS INSIDER JAPAN