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日本は戦後からずっと「アメリカに依存」しているのか?

ホウドウキョク 5/18(木) 18:30配信

日本は戦争に負けたことによって、米軍の支配下になった。それから独立したあとも、沖縄を中心として、いたるところに米軍の基地があり、政治的にもアメリカに従順である。その政治によって、一番の犠牲になっているのが沖縄だ。作家で、元外務省国際情報局長である孫崎享氏に日本のアメリカに対する依存度について話をうかがった。

日本の米軍基地負担の尋常じゃない金額について

「戦後、日本とアメリカの関係というものが、当初予定されていたよりも、遥かに隷属的、依存的になっているんです。その非常に代表的な例は、米軍に対する基地負担なんです。

これは日米地位協定というのがあって、この第24条、第1項に、『日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は、2に規定するところにより日本国が負担すべきものを除くほか、この協定の存続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意される』とありまして、基本的には米国の軍隊は、日本を守るためにいるのではなくて、アメリカの戦略のためにいるんです。

そうすると、当然のことながら費用はアメリカが負担しなければならない。にも関わらず、今、日本がどれくらいの負担をしているかというと、去年の11月16日の読売新聞によれば7,612億円。そして、韓国が1,012億、ドイツが1,876億、イタリアが440億、イギリスが286億、スペインが153億、サウジが64億という数値が出ています。ということは、本来、日本が払わないということになっているものに対して、このような形で日本が負担するという非常な事態になっているわけです。

例えば、米軍に対する負担を0にしようというのはあまりにも酷すぎるというのであれば、ドイツも同じように経済大国であって、アメリカの同盟国であるということだから、仮にドイツ並みにすると、大体5,000億円弱浮くんですよね。それはどれくらいの意味を持っているかというと、国公立大学の無償化をするために必要なお金は、4,168億円なんです」

日本はかなり高額な思いやり予算を米軍に割いていることがわかる。しかし、後半に述べるが、だからといって、戦争のような非常事態になったときに、日本が米軍に守ってもらえるという保証はどこにもないのだ。

「我々が今のアメリカへの依存症というものを、ちゃんとした形でどうあるべきかと考えて、日米関係をマネッジすれば、国公立大学を無償化できるんです。国公立大学にあんまり関心がないという人がいたら、別の問題では小中学校の給食を無償化にするときのお金は4,720億円なんです。他の政策にも回せるんです。

ということだから、要するにアメリカへの依存というものを、我々がちゃんと計っていれば、日本の国内の政治というのは、多くの国民が望むようなものにできるんです。私たちは日米関係というものを安全保障の問題であるとか、あんまり考えなくてもいいと思う人が多いんだけど…特に若い人。

実はそうではなくて、日米関係の安全保障がどうあるべきかということをしっかり考えるということが、結局私たちの将来を豊かにする道なんです。依存症があるから、我々の生活というものが厳しい面に直面しているということを考えないといけない」

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最終更新:5/18(木) 18:30

ホウドウキョク