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「週刊文春」編集長 情報を入手する側にも“見極める力”が必要

TOKYO FM+ 5/18(木) 18:00配信

日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。その授業講師に、新刊本『「週刊文春」編集長の仕事術』を出版した「週刊文春」編集長の新谷学さんが登場! 数々のスクープで週刊誌のトップを走る「週刊文春」編集長の仕事論、コミュニケーション術、さらには情報の見極め方など4回にわたりお話を伺います。

3回目となる5月17日(水)の放送では、“情報はタダじゃない”をテーマに、膨大な情報が溢れる現代社会において正しい情報は何なのか。編集者としての29年の経験を元に、判断するために必要なことを話してくれました。

インターネットやスマートフォンの普及に伴い、あらゆる情報を素早く得ることが出来るようになりましたが、中には信憑性に欠ける情報が氾濫し、情報を入手する側にも“見極める力”が必要な時代となってきています。

そのためにも、新聞、雑誌、テレビ、インターネットなど「さまざまなニュースに接することが大事」だと新谷さんは話します。
特にインターネットの場合、ニュースに対する読者によるコメントなどリアルタイムでリアクションが分かるので、世間の風向きを読んだり関心の度合いなど、参考になることも多いそうです。
しかしながら「インターネットはあくまで閉鎖空間であり、似た意見の人たちが集まっていることもあるので、それに引きずられ過ぎると危ないなと。少しクールに考えることも必要」と、目の前の情報を鵜呑みにすることに警笛を鳴らします。

では、どうすればいいのか――。そのためには「たくさんの人に会うしかない」と語る新谷さん。
性別を問わずさまざまな職種、さまざまな年齢の人に会い、その時々の関心事やニュースについてどういう感想を持っているのか色んな意見に触れて、そこで収集したさまざまな考え方を「自分の中に落とし込んで、自身の軸足を固めていく」ことを、日々心掛けているのだそうです。
そうすることで、自分にとって大切な人たち、バランス感覚、物事の基本的な考え方など、示唆に富んだ意見を言ってくれるキーマン的な人とのネットワークが出来ていくのだとか。

また、信憑性の疑わしい記事については「ルールの整備が必要」だと新谷さんは声を大にします。
医療系サイト「WELQ(ウェルク)」の問題を例に挙げ、ネット情報に対する見方も徐々に変わってくるのでは……と予想しつつ「ファクト(事実)じゃないものが拡散しているが、やっぱり一定のルールがないとそれによって世の中そのものがおかしな方向にミスリードされていくわけで、そこに対する一定の歯止めというのは当然必要。これからはやっぱり“きちんとした情報はタダじゃない”んですよと。役に立つ正しい情報にはお金を払って接することが必要だという風にだんだんとネット上の情報に対する接し方が変わってくると思う」と話していました

1回目の放送で語った、情報を入手するのに大切だという「1対1で会うこと」に続き、見極める力を養うにも「たくさんの人に会うこと」が大事と話す新谷さんの“仕事論”は、学ぶべき点も多いのではないでしょうか。

(この放送は、番組HPにてPodcastでも配信しております)

最終更新:5/18(木) 18:00

TOKYO FM+