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カンヌ映画祭が“ネトフリ作品“を追放! 世界の映画界に影響を及ぼすNetflix

AbemaTIMES 5/18(木) 19:40配信

カンヌ映画祭が“Netflix作品“を追放!

 世界3大映画祭のひとつ、フランスのカンヌ国際映画祭が現地時間17日から始まった。AFP通信によると、今年はアメリカの動画配信大手「Netflix」によるオリジナル2作品がコンペティション部門へ出品された。

 しかし、「2作品をストリーミング配信するだけでなく、フランス国内の映画館でも上映するように」との要請をNetflixが拒否。このため主催者側は10日「来年からカンヌ映画祭に出品を希望する作品はすべてフランスの映画館で上映されなければならない」という新ルールを定め、従わないNetflix作品の出品を認めないとする厳しい声明を発表した。

対するNetflixのリード・ヘイスティングスCEOはFacebook上で「映画館チェーンがカンヌ映画祭での上映を阻止しようとするほど素晴らしい映画だ」と皮肉の効いた投稿を行うなどの反撃を行っている。

 カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の出品規定は、「映画祭より12カ月以内に製作」、「製作国以外で上映されていない」、「ほかの国際映画祭で紹介なし」、「インターネット配信されていない」と定められている。

 アメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏は、こうしたカンヌ映画祭のスタンスについて「劇場を守る為」と説明する。

 「カンヌ映画祭は、もともとフランスの文化を守ることを最大の目的として始まったもの。フランス国内の市場や産業を守るために、Netflixというアメリカ企業の“侵略“を拒むことは正当だろう。」(町山氏)。

 実際、フランスには劇場の組合を守るため、映画公開後、DVD化までは3カ月・Netflixなどの定額ビデオ配信までは36カ月の期間を空けなければならないという厳しい規制もある。また、書店を守るため、オンライン書店が値引きした書籍を無料配送することを禁じる という「反Amazon法」も制定した。

 「欧州各地で展開するフランスのCanal Plusという大きなケーブルテレビ局は、映画産業にも出資し、劇場を支えてきたドイツやイギリスにも、アメリカ映画に企業が自国の出資してはいけないという法律がある。ヨーロッパは、Netflixだけではなく、小売業をどんどん潰していっているAmazonとも戦っている」(町山氏)。

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最終更新:5/18(木) 19:40

AbemaTIMES