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ファームで英才教育中…15年ドラ1右腕ホークス高橋が見せた直球の進化

5/18(木) 17:23配信

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17日の2軍戦で緊急降板も大事には至らず…「大丈夫です」

 ソフトバンク期待の若鷹が冷や汗をかいた。17日、ナイターで行われたウエスタン・リーグ中日戦(タマスタ筑後)。この日の先発マウンドに上がったのは、2015年のドラフト1位・高橋純平投手だった。

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 5回。一度はマウンドに登った右腕だが、投球練習中に若田部健一2軍投手コーチがトレーナーを伴ってマウンドへ。言葉をかわすと、トレーナーに付き添われて、背番号47はベンチへと下がっていった。水上善雄2軍監督は、島袋洋奨への投手交代を告げた。

 前日16日には、1軍のオリックス戦(京セラD)で千賀滉大が背中の違和感を訴えて、初回に緊急降板したばかり。1軍と2軍での違いはあれど、連日のアクシデントに、スタンドが騒ついた。

 一夜明けた18日、高橋の姿はグラウンドにあった。

「投げる時に軽く右足首を捻ったようになったんです。その後、三塁へのベースカバーの時に違和感があったので。投げようと思えば、投げられました」

 あくまでも、大事をとっての降板だったようで「大丈夫です」という表情は明るかった。

 4回無失点での降板となったが、この日の投球内容は上々だった。初回は16球中15球がストレートで、空振り三振、一ゴロ、左飛の3者凡退。2回もストレートを中心に3人で切って取った。3、4回は安打を許して走者を背負ったものの、後続を切って無失点。結果的には4回4安打無失点で4個の三振を奪った。

若田部コーチも感心「球速以上のノビ、キレ、威力がある」

 1軍デビューを飾った4月14日のオリックス戦(ヤフオクD)では、力みが目立ち、3回2四死球4失点だった高橋。制球の不安定さが課題として突きつけられた。その後も、この時の力みの影響か、投球フォームに狂いが生じていたのだが、この日は余計な力みが抜け、制球にもまとまりが出てきていた。

 そして、この男の魅力は真っすぐだと、再認識させられた。この日の最速は149キロだったが、ストレートの多くは140キロ台前半から半ばまで。彼本来の投球からすれば、速くはなかった。それでも、その真っすぐでファールや空振りを奪い、相手打者を押し込むことが出来ていた。これには、若田部コーチも「球速以上のノビ、キレ、威力があるというのが出てきている」と目を見張った。

 工藤公康監督も期待を寄せる高橋には、今、ファームでハードな英才教育が課されている。登板間のブルペン入りの回数を増やしているほか、個別の強化メニューなどもビッシリと与えられている。球速が出ていなかったのは、日々の疲労によるところもあるかもしれないが、水上2軍監督は「真っすぐが多く、威力があったね。課題をクリアし始めている。だからこそ、たまに投げる変化球に、打者が合わなくなる」と、ドラ1右腕の変化を感じ取っていた。

 幸いにも、負傷は軽症で済み、今後の登板への影響は無さそうである。和田毅に左肘手術の可能性が浮上し、武田翔太の復帰も、もうしばらくかかりそうで、1軍の台所事情は依然厳しいまま。再び1軍のマウンドに立つ背番号47の姿が待ち遠しい。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

最終更新:5/18(木) 17:23
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