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[社説]まだ隠されている5・18光州抗争

ハンギョレ新聞 5/18(木) 8:14配信

 李明博(イ・ミョンバク)-朴槿恵(パク・クネ)政権の9年あまり、斉唱が禁止された「あなたのための行進曲」が18日、5・18光州(クァンジュ)民主化運動37周年記念式ですべての参席者によって歌われる。5・18以後、民主化運動の象徴になった歌が再び斉唱されることは、それ自体で意味深いことだ。37周年記念式は文在寅(ムン・ジェイン)大統領を含め5・18有功者と遺族など1万人あまりが参加する歴代最大の規模になるという。新しく生まれた政権が5・18精神を胸に深く刻もうとしていることを示すものでまことに喜ばしい。

 しかし、国家次元の記念とは別に5・18の真実は、依然として未だ一部が明らかになっておらず闇の中に隠されているという事実は遺憾を禁じ得ない。ハンギョレが入手し報道した「保安司令部(現、機務司令部)の5・18改ざん文書」が隠蔽の実状の断面を見せる。保安司が1988年の国会における5・18聴聞会を控え、秘密組織を設けて犯した5・18改ざん・ねつ造の内容は衝撃的だ。「5・11研究委員会」というこの秘密組織は、光州市民を暴徒に追い立て、戒厳軍の鎮圧を正当防衛であるかのように見せるため核心書類を改ざんして国会に提出した。彼らは1980年5月21日の市民軍による最初の武器奪取時間を午後5時30分から戒厳軍の集団発砲以前の午前8時に変造した。光州市民が空輸部隊に向けて先に銃を撃ったかのように改ざんしたのだ。また、彼らは戦闘教育司令部の状況日誌の中の7空輸部隊が銃剣で市民を鎮圧したという内容も削除するよう指示し、空輸部隊の残酷な虐殺実状を隠蔽した。

 国家機関が主導した不法改ざんのために、1996年、検察の12・12と5・18捜査時に旧全羅南道庁前の集団発砲で犠牲になった市民の死を「内乱目的の殺人罪」で断罪できなかったという痛恨の結果を招いた。さらに痛恨の極みになったのは、こうした改ざんで作られた虚偽の事実がその後の国防部の公式立場につながり、現在インターネット上に飛び交う5・18に関連した偽りの主張の根元になったという点だ。

 新政府は5・18の総体的真実を糾明することはもちろん、国家機関がその真相を歪曲・ねつ造した過程も暴かなければならない。今日まで発砲の命令者が誰なのかも明確になっていない。5・18の真実を全て明らかにすることは、名もなく死んでいった怨みの霊をなだめるだけでなく、今回の37周年記念式の主題である「正義が勝利する大韓民国」を作る仕事でもある。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:5/18(木) 8:14

ハンギョレ新聞