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ヤンバルクイナの絶滅危惧度格上げ 沖縄の動物「レッドデータブック」12年ぶり改訂 新たに絶滅4種も

5/18(木) 5:00配信

沖縄タイムス

 沖縄県自然保護課は17日までに、12年ぶりに「レッドデータおきなわ(動物編)」を改訂し、第3版を発刊、沖縄で絶滅の恐れがあるか、絶滅した野生生物991種を選定した。国の天然記念物「ヤンバルクイナ」を、絶滅の恐れが最も高い「絶滅危惧1A類」に格上げしたほか、新たに「サシバ」や「リュウキュウイノシシ」を「絶滅危惧2類」に指定。既に沖縄で姿を消した絶滅種には哺乳類の「ミヤココキクガシラコウモリ」など4種が加わり、計11種となった。

 選定は魚類や甲殻類、貝類を中心に1996年の初版から507種増加。2005年の第2版からは154種増えた。埋め立てなどの開発行為による生息域減少や外来種侵入、営利目的の採取といった人為的な要因で、貴重な動物の絶滅危機が高まっている現状が明らかとなった。

 ヤンバルクイナは個体数が回復傾向にある一方、マングースや野イヌ・ネコなど「生存に関わる脅威」が依然取り除かれていないため、絶滅危惧IのB類からA類にランクを上げた。「ジュゴン」はA類のまま。

 前回記載のなかったサシバは松林などの休息地が減り、主な生息地の農耕地での農薬使用によるえさ減少を「脅威」とした。リュウキュウイノシシは、ブタやイノブタとの交雑で遺伝的かく乱が急激に進み、「深刻な状況」と指摘した。

 新たな絶滅種はミヤココキクガシラコウモリのほか、鳥類の「ダイトウノスリ」、貝類の「キルン」「リュウキュウカワザンショウ」。那覇や名護、与那国島に分布していたリュウキュウカワザンショウは、河口改変工事やマングローブ伐採、水質・土壌汚濁―などを絶滅の要因に挙げた。

 同書は500部を発行。県内市町村や学校などに配布予定で、県のホームページでも閲覧できる。「菌類・植物編」は18年3月をめどにまとまる見通し。

最終更新:5/18(木) 5:00
沖縄タイムス