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ロス・ブラウン、MotoGPの“実力主義”を賞賛「F1も世界一のドライバーたちを集めるべき」

オートスポーツweb 5/18(木) 17:10配信

 F1スペインGPの週末、フォーミュラワン・グループのモータースポーツ担当マネジンディレクターを務めるロス・ブラウンは、MotoGPの商業権保有者ドルナ・スポーツのCEOカルメロ・エスペレータに会い、情報交換を行うとともに、将来のF1とMotoGPのグランプリ開催日程重複を避けるため話し合いを行った。会合の後、ブラウンは、F1はMotoGPから学ぶべきことが多いと語った。

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 F1、MotoGP双方とも今シーズン最初の2戦は同じ週末に開催された。MotoGPの最終戦バレンシアGPとF1のシーズン最後から2番目のブラジルGPのバッティングも含め、シーズンの終わりまでにあと6戦の開催日程が重複している。

 F1新オーナーのリバティ・メディアの下でF1のスポーツ面を取り仕切るブラウンは、ロイターのインタビューで、今の状況は「あまり賢明ではない」と述べている。

 ブラウンはスペインでエスペレータに会ったことを明かし、「お互いの仕事からどう学べるか」ということを模索したと語った。

「我々は進んで他のチャンピオンシップと情報交換をし、前に向かって最善の道を進む」とブラウンは述べた。

「日程を両立させるのは困難なことだし、常に望む結果を達成できるとは限らないが、少なくとも我々はそうなるように取り組み、そのための対話をしている」

 ブラウンはMotoGPのステップアップシステムに感心しているという。

「Moto3、Moto2、MotoGPのクラス間にある実力主義を気に入っている」とブラウンは語った。

「チームの構築の仕方や、カスタマーチームとの契約、またその役割など、商業面を見ると興味深い」

 今シーズンのMotoGPチャンピオンシップにおけるトップ10のライダーのうち、Moto2とMoto3を経験していないのはカル・クラッチローとダニロ・ペトルッチの2人だけだ。

 F1の構造はもっと複雑で、多くのドライバーがGP2(現F2)を経由せず、F3やGP3、フォーミュラ・ルノー3.5などの他カテゴリーから直接昇格してきている。

「F1では22~24人の世界ベストレベルのドライバーたちを走らせるべきだ」とブラウン。

「商業的な考慮がなされる場合があるため、我々は必ずしもそうはできずにいる」

「これは複雑な問題だ。本来ならチームを商業的な考慮をしなくてもいい立場に置く必要がある。そうすればチームは見つけてきたドライバーの中で一番実力のある者と契約するという判断を下せる」

■「短期間で大きな変革は起こらない」

 リバティ・メディアがオーナーになったことで、F1の分配金の構造が変更され、大規模チームに有利な条件が適用される状況がなくなることが期待されているが、ブラウンはこれは長期的なプロジェクトになると述べている。

「F1において、我々が考え出したことによって突然大改造が行われ、すべてが良くなる、というような変革は起こらない」とブラウンは語った。
「変革は絶え間のないプロセスになる」
  
「F1が変わるべき方向性を本当に我々が理解するまで、大きな変更を行うことはしない。それはリスクが高すぎる」

 ブラウンは以前、非選手権レースの開催など変更案を検討する可能性を示唆していたが、グランプリの形式自体を全面的に見直すことについては消極的な姿勢をとっている。

「現代の技術があれば、F1を人々が観たい形式にパッケージ化できる」とブラウンは語った。

「1時間40分から45分がレースに最適の時間だろう」

[オートスポーツweb ]

最終更新:5/18(木) 17:20

オートスポーツweb