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構成文化財追加で29件に 日本遺産「古式捕鯨」

紀伊民報 5/18(木) 17:01配信

 和歌山県の串本町や太地町などが対象地域となる日本遺産「鯨とともに生きる」の構成文化財が、文化庁から山見台やのろし場跡など10件が追加認定され29件になった。

 「鯨とともに生きる」の物語は、熊野灘沿岸で発展した古式捕鯨が一大産業となり、漁師だけでなく、資材運搬や修繕、クジラの解体、採油など多くの人が役割分担して関わるなど、地域全体が利益を受けられるシステムを構築していたこと、クジラにまつわる祭りや伝統行事、食生活が伝わり、捕鯨文化が息づいていることなどを示している。

 対象地域は串本町、太地町、那智勝浦町、新宮市の4市町。物語を語る文化財群は当初、「河内祭の御舟行事」(串本町)や「太地のくじら踊」(太地町)、「三輪崎の鯨踊」(新宮市)など19件だった。

 今回、追加認定されたのは、古座組鯨方の信仰の対象だった石製のほこら「古座組鯨方石宝」(串本町)▽沖合まで見渡せる「樫野崎の鯨山見」(同)▽古式捕鯨関係の絵巻や古座鯨方関係の文書など串本町史編さん資料▽熊野灘地域の古式捕鯨に網取り法を取り入れた太地角右衛門の墓(太地町)▽沖の船団への唯一の連絡手段としてのろしを上げていた「梶取崎狼煙(のろし)場跡」(同)―など4市町の10件。

最終更新:5/18(木) 17:01

紀伊民報