ここから本文です

ヒジキの漁場復活へ 漁協組合員ら磯磨き

5/18(木) 17:01配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市の新庄漁協(橘智史組合長)は、ヒジキの漁場を復活させるため磯磨きに取り組んでいる。順調に回復しており、今年も600キロ以上刈り取ることができた。

 新庄漁協が磯を磨いているのは同市新庄町の鳥ノ巣半島の地磯「四つ目」と「畠の鼻」、陸地から約200メートル離れた沖磯「天ノ小島」の3カ所。2012年から県と市の補助を受けて実施している。ここ2、3年は安定して毎年500キロほどを水揚げしている。すべてを刈り取らず、来年のために半分以上を残しているという。

 15日には「畠の鼻」で漁協の女性部員ら約30人が磯磨きをした。ヒジキの親藻が着いていない場所を選んで、のみやつるはしなどを使って磯に付着した藻や貝殻をそぎ落とした。きれいにした後、親藻が入ったネットを取り付けた。11日は「天ノ小島」、12日には「四つ目」でそれぞれ行った。

 橘組合長は「効果があるので今後も続けていく。できれば違う場所でも試してみたい」と話している。

 田辺湾沿岸では以前、どこでもヒジキが生えていた。環境の変化に伴い姿を消す海域が出てきたが、近年、湾内がきれいになってヒジキの回復が見られる所が出てきた。ただ、ヒジキの種は、親藻を中心に直径1メートルほどしか広がらないため、鳥ノ巣半島のような全滅した所では磯磨きなどの取り組みが必要となっている。

最終更新:5/18(木) 17:01
紀伊民報