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園児の力で群生地づくり 河内のシンボル・カタクリ、定期的に手入れ

北國新聞社 5/18(木) 1:45配信

 白山市河内町福岡のかわち保育園は、河内地区のシンボル的な植物であるユリ科の多年草「カタクリ」の群生地を、園児の力でつくり出す取り組みを始めた。年長、年中児が群生地近くにある山林で下草刈りなどの手入れを定期的に行い、カタクリが自生しやすい環境を整える。園児が白山麓の自然へ親しみ、ふるさとを愛する気持ちを育む。

 カタクリは、日当たりが良く、適度に湿っている土壌がある山林で育つとされる。住民によると、河内地区はカタクリの生育環境に恵まれ、福岡の山林に約3千平方メートルと約4千平方メートルの2カ所の群生地がある。毎年4月中旬から下旬には薄紫色のかれんな花が見頃を迎え、住民に加え、愛好者や観賞ツアーの団体客らが集まる人気スポットとなっている。

 同園職員は、福岡の群生地を約20年間保護している山本謙一さん(70)から、下草などを手入れすればカタクリを増やすことができると聞き、同園の自然体験活動にカタクリの群生地づくりを加えることにした。

 山本さんから、シイタケ栽培に使うほた木の保管場所だった山林約400平方メートルを借り、園児による群生地づくりの舞台とした。11日には、最初の活動として園児8人が下草刈りに励んだ。環境教育事務所ネイチャーブランドプランニング(能美市)の小川将友代表(46)が指導した。

 今後は月1回のペースで雑草や倒木の除去、不要な枝の伐採などを進めて日当たりを良くし、カタクリの自然繁殖を促す。

 かわち保育園は、春にヨモギ採取、秋に森林散策を行うなど、山麓の自然を生かした活動に力を入れている。2年前には保育士や調理員が、全国体験活動指導者認定委員会(東京)による「自然体験活動指導者」の資格取得に乗り出し、現在12人が認定されている。

 園長の金田恵子さん(53)は「地道な活動だが、きれいな花が咲けば園児は感動し、達成感も得るはず。少しずつ規模を広げたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5/18(木) 1:45

北國新聞社