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村田諒太「小さく感じた」エンダムと正々堂々握手

日刊スポーツ 5/18(木) 10:07配信

 ボクシングのロンドン五輪金メダリスト村田諒太(31=帝拳)が世界初挑戦するWBA世界ミドル級王座決定戦が2日後に迫った。17日、トリプル世界戦(20日、東京・有明コロシアム)の予備検診が都内で行われ、6選手は異常なしと診断された。対戦するアッサン・エンダム(フランス)と対面した村田は「正々堂々戦いたい」と誓った。出身の南京都(現京都広学館)高OBから「世界基準」の横断幕が制作され、部訓「豪気」のままにリング上で奮闘する。

【写真】村田諒太「メンチきるタイプじゃない」握手求める

 午後1時40分、都内のホテルの一室で初めて2人が交錯した。医師による診断を受けるエンダムの背後に村田が立つ。数秒後、カメラのフラッシュの中で視線を交わし、右手を出したのは村田だった。「自然な流れですね。僕も彼も試合前にメンチを切りあうタイプじゃない」。エンダムも軽く握り返す。微笑を浮かべる両者に好勝負の気配が漂った。

 落ち着いた口調。人生を左右する大一番3日前だが、表情には緊張より充実感が浮かぶ。「テレビで見た時より小さく感じた」。身長は村田の182・8センチに対し、181・2センチ。イメージの誤差を修正し、「似た体形。でも、僕がファイター、向こうがアウトボクシングというのは変わらない。そのぶつかり合いです」と生き生きと話した。

 試合当日の会場にも、そんな活気ある戦いを促す横断幕が掲げられる。南京都(現京都広学館)高ボクシング部OBにより用意された特製品には、部訓の「豪気」を英訳した「VIGOROUS FIGHT」の文字。壮大ですぐれた気性を指す「豪気」の英訳に、「強壮な、活気のある、活発な」を意味するVIGOROUSを選んだ。英訳した理由を、当時コーチだった西井一氏(51=現北桑田高教諭)は「村田がラスベガスでやるのを想定した」。世界王者で終わりではない。恩師は本場での活躍も確信する。

 「正々堂々と試合をしたい。待ち望んでいた。うれしいですよ」。言動からみなぎる活力。高校時代から体現してきたその雄姿で、世界の頂点に立つ。【阿部健吾】

最終更新:5/18(木) 10:55

日刊スポーツ