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雪辱燃える女王福島千里 進化求めプロ転向

日刊スポーツ 5/18(木) 10:09配信

<等々力から世界へ>(上)

 陸上のIAAF(国際陸連)ワールドチャレンジ第2戦「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」が21日、等々力陸上競技場で行われる。8月の世界選手権の選考会も含まれており、白熱した戦いが期待される。連載「等々力から世界へ」では、注目選手を3回にわたり紹介する。1回目は女子100メートルに出場する福島千里(28=札幌陸協)。1月下旬にプロに転向した女王が、日本記録更新に挑む。

【写真】私服姿の福島千里

 福島は、今季初戦だった4月29日の織田記念国際100メートル予選を両足のふくらはぎのけいれんで棄権した。3年連続の棄権で不安視されたものの、続く今月3日の静岡国際200メートルは、同大会で4年ぶりに優勝。23秒91とタイムは平凡だったが、軌道修正できた。「ホッとした。ようやくスタート地点に立てた感じ。ここからまた上げていきたい」と気持ちを高ぶらせた。

 進化を求め「安定」を捨てた。1月下旬に10年在籍した北海道ハイテクACを退部し、プロに転向した。20年東京五輪を視野に入れた時、何が必要か? 大きな変革だった。「責任を持って結果にこだわって、納得できる競技人生を過ごせればいい」と決意を話す。3月下旬に3年ぶりに海外で初戦を迎えたのも、プロになって活動の幅が広がったため。約2週間で3試合に出場し「環境が変わりモチベーションも上がっている」と前向きにとらえる。

 今夏の世界選手権は12年ロンドン五輪と同じ会場で行われ、100、200メートルともに予選落ちした悔しさを晴らす舞台だ。出場には参加標準記録(11秒26)の突破が求められるが「(出場は)最低限だと思っている」と目標はぶれていない。【松末守司】

 ◆福島千里(ふくしま・ちさと)1988年(昭63)6月27日、北海道・幕別町生まれ。帯広南商高から北海道ハイテクAC入り。08年北京五輪で日本女子として56年ぶりに100メートルに出場するなど、過去、五輪に3度出場。世界選手権は4度。100メートル(11秒21)、200メートル(22秒88)の日本記録を保持している。166センチ、52キロ。

最終更新:5/18(木) 11:12

日刊スポーツ