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米利上げ確率が急低下-ワシントンの政治混乱が金融政策に影響も

5/18(木) 3:56配信

Bloomberg

トランプ米大統領をめぐる状況がこのところ厳しさを増しており、債券市場ではその影響で金融当局が予定している年内の利上げ軌道を変更させるとの見方が広がりつつある。

現在の実効フェデラルファンド(FF)金利ならびに翌日物指数スワップレートに基づけば、6月の利上げ確率は約62%と、1週間前の80%から低下。9月の確率も低下しており、FF金利先物市場が利上げを100%織り込むのは11月になってからだ。

米国債市場はこの1週間、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官解任やトランプ大統領によるロシア高官への機密情報開示の報道に冷静な反応を見せてきた。だが16日にコミー氏のメモの内容が報じられると、17日には米10年債利回りが一時、前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下するなど、世界の金融市場に動揺が広がった。メモの内容が明らかになったことで、一部議会関係者の間では大統領の弾劾につながる可能性があるとの見方が浮上している。

FTNファイナンシャルのストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は17日付のリポートで「ワシントンの状況変化で金融当局がデータ重視の姿勢を強めることはないが、政策決定において政治情勢を考慮する度合いを変えることはあり得る」とし、「金融市場としては落ち着かない状況だ」と続けた。

トランプ大統領は当時のコミーFBI長官に対し、フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)を対象とした捜査の中止を求めていたと、コミー氏が大統領執務室でトランプ氏と話した後に記したメモの写しを受け取った関係者1人が16日に明らかにした。メモの内容はブルームバーグを含む複数のメディアが確認した。トランプ政権は電子メールで声明を発表し、コミー氏のメモ内容に反論した。

原題:Fed’s Rate-Hike Odds Tumble as Washington Chaos Hits Bonds (1)(抜粋)

Brian Chappatta

最終更新:5/18(木) 3:56
Bloomberg