ここから本文です

地上波で顔見せ…Gドラ1・吉川尚の初先発で波紋 ヤクルト関係者「なめられている」

夕刊フジ 5/19(金) 16:56配信

 巨人は18日のヤクルト戦(東京ドーム)で惨敗し、首位阪神とのゲーム差は5・5に拡大。ドラフト1位・吉川尚輝内野手(22)=中京学院大=を顔見せで初先発させる余裕の用兵には、まだV逸への危機感は感じ取れないが…。

 「地上波でドラ1をお披露目ってことでしょ。まあ、なめられてるよね。負けたらなんて言われてたか。勝ててよかった」。ヤクルト関係者が胸をなで下ろした。

 読売グループの日本テレビが地上波生中継する今季5試合しかないナイターで、吉川尚は「7番・二塁」で初スタメン。4打数無安打で守備でもミスを犯し、ほろ苦い先発デビューとなった。

 高橋監督は「結果は出なかったが、今日初めて出たようなもの。悪いところばかり探してもね。これからいろんなことを経験していかなくちゃいけない」と評価を保留。

 そもそも勝利至上の用兵ではない。故障で出遅れた吉川尚は2軍で打率・180ながら、球団フロントの意向で9日に1軍昇格。上げたからには現場も1度は先発で使わざるを得ず、ようやく義理を果たせた格好だ。

 先週は首位阪神、2位広島との上位対決が続き、計算できない新人を先発させる余裕はなし。出番は大敗した14日の広島戦(マツダ)の代打1打席のみだった。この日は前日の17日に先勝して迎えた3連戦の2戦目。しかも相手は東京ドームで昨季10勝1敗と好相性のヤクルトだ。抜擢のタイミングには最適だったが、フロントに義理立てしつつ目先の1勝まで追えるほど、今のチーム状態に余裕はない。

 シーズンが佳境に入る前に期待の新人に1軍の空気を吸わせ今後の成長の糧にしたい意図も理解できるが、この日の中継で解説を務めた原前監督は、もうチームにムチを入れる時期と指摘した。「1戦必勝は簡単なようで一番難しい。足下を見つめて勝ちにこだわる野球をそろそろしないと。2、3位でなく優勝を狙うチームなんだから。皆が踏ん張り時」

 名将は、まだ前半戦とはいえ首位とのゲーム差が開き始めた現状にV逸の危機を感じ取った。同じ危機感を巨人ベンチは共有できているだろうか。 (笹森倫)

最終更新:5/19(金) 16:56

夕刊フジ