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77歳のDC-3、神戸から大阪上空飛行 ブライトリング、世界一周挑戦の旅で

5/19(金) 23:17配信

Aviation Wire

 世界一周に挑戦しているダグラス(現ボーイング)DC-3型機(登録番号HB-IRJ)が5月19日、神戸空港から大阪上空を遊覧飛行した。

【DC-3の機内や飛行中の様子を見る】

 DC-3は、1935年12月17日に初飛行した双発のプロペラ機。今回飛来した機体の維持・保存を支援しているスイスの高級時計メーカー、ブライトリングによると、DC-3は1万6000機以上が製造され、うち487機は日本でライセンス生産されたが、現在飛行できる機体は世界で約150機だという。日本では、全日本空輸(ANA/NH)などが運航した。

 ブライトリングでは、機体が77歳を迎えたことを記念し、世界一周に挑戦するワールドツアーを実施。3月9日にスイスのジュネーブを出発後、東欧や中東、インド、東南アジアを経由して、4月29日に日本最初の寄港地となる熊本へ到着した。翌30日と5月1日は熊本城や阿蘇山の上空を飛行し、5月5日は岩国基地(山口県)のフレンドシップデーの会場に地上展示された。

 19日から21日までの3日間は、神戸・大阪上空を飛行。19日は公益財団法人・日本海洋少年団連盟に所属する7人の子供らが招待され、フランシスコ・アグーロ機長とラファエル・ファブレ機長の操縦で30分弱飛行した。周回飛行時の高度は、約300メートルだった。

 将来は船長になりたいという、前田陽希(はるき)君は、「京セラドームや大阪城、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が見えた」と、楽しそうに話した。

 今回飛来したDC-3は、77年前の1940年3月9日に初飛行し、これまでの飛行時間は約7万4500時間。アメリカン航空(AAL/AA)向けに製造された機体で、第二次世界大戦中の1942年から44年までは、米軍に輸送機として徴用された歴史を持ち、戦後は再び民間の航空会社で活躍した。現在はブライトリングのカラーが施されている。

 コックピットは、シートや航法装置、無線機以外はオリジナルの状態を保っている。客室の座席数は通常23席だが、日本飛来時は14席。長距離を飛行する際、機内に追加の燃料タンクを設置できるようにするためだという。

 今後は26日と27日に、福島県中通りと会津上空を飛行。6月3日と4日は、千葉県幕張で開かれる「レッドブル・エアレース千葉2017」に参加する。その後、太平洋を横断して米国全土を巡り、グリーンランドとアイスランドを経由して欧州へ戻る。9月に開催される「ブライトリング・シオン・エアショー2017」が、世界一周のゴールとなる。

 パイロットウォッチを手掛けてきたブライトリングでは、今回の挑戦を通じて航空への関心を高め、航空界の発展につなげたいという。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:5/19(金) 23:20
Aviation Wire