ここから本文です

不動産投資の副業? トランクルームで分散投資

ZUU online 5/19(金) 10:40配信

最近、街なかや郊外でも「トランクルーム」や「コンテナ収納」などの看板を見かけることが増えてきました。これらの収納ビジネスは国内ではあまり知られていませんでしたが、今後は普及が進むと予想されています。それは、住まいやオフィスなどの不動産投資とどう違うのでしょうか。

■ストレージ投資の概要と特徴

収納ビジネスは「法人・個人のユーザーから賃料を取って、モノを預けるための場所を貸すこと」と定義でき、その種類は屋内型トランクルームと屋外型コンテナに大きく分かれます。

大都市や地方都市で設置が増えており、株式会社矢野経済研究所の「レンタル収納・コンテナ収納・トランクルーム市場に関する調査(2016年)」によると、その市場規模は2015年度で前年度比8.0%増の603.4億円、全国約9,500ヵ所で計43万8千室室が稼働していると推計されています。最近、大都市では駅の近くに高機能のオフィスビルが供給され、駅から離れた場所や築年数が経ったオフィスビルは空室が目立つようになりました。そうした空室が増えてしまったオフィスビルの有効活用の一つとして、トランクルームなどが注目されています。

ビジネスモデルには主に3パターンあります。
1. 自社ビルの空室をリニューアルして自らサービスを行う
2. 自社ビルの空室を収納ビジネス会社に業務委託する
3. 不動産を持っていないので、空室を借りて自分で収納ビジネスを行う

いずれのケースでも、オフィスからレンタル用にリニューアルするのに費用がそれほどかからないことや、水回りや設備などがほとんどないためメンテナンス費用もかからないことが特長です。管理人が常駐するか、セキュリティシステムをどうするかなどの条件によっては費用が上下します。

契約者とはいえ、ユーザーはそこのビルに入居する企業の社員ではないため、セキュリティを懸念する企業もあるでしょう。審査や契約は慎重に行う必要があります。また、国内ではまだビジネスとして成熟した分野ではないので、運営に関するノウハウが少ないのも事実です。ただ、運営会社を通したり、外部委託を活用したりすることで対応できる部分が多いので、それほど気にすることではないでしょう。

■不動産投資と違うところ

住居やオフィスとして賃貸に出す投資との最も大きな違いはいうまでもなく、その物件に入居するのが人間かモノかという点です。なので、原状回復費用やリフォーム費用やクリーニング費用が発生しません。清掃を行う程度で問題ないという手軽さは、大きな違いです。

住居では築年数が重視されますが、収納ビジネスでは物件が古くても賃料が安く、空調など必要最低限の設備が機能していれば、それほど選択肢から除外されることもありません。古い建物をどうしようか悩んでいるオーナーには是非検討したい選択肢といえるでしょう。

反面、1スペース当たりの賃料はかなり低価格となります。住まいやオフィス契約の場合は一つの契約書で一区分、ワンフロアを丸々貸すことができますが、収納ビジネスの場合はスペース分だけの契約が存在します。それだけ、契約手続きや賃料回収などが手間になります。

このほか注意点として、不要なものを預けて夜逃げをしてしまうケースが稀にあります。賃料が少額なので、保証人や連帯保証人をつけないオーナーがほとんどです。審査時には、注意が必要になります。

■分散投資に最適である理由

おすすめしたいのが、分散投資という方法です。資金のすべてを株式など1種類の金融資産に集中させると、運用がうまくいかなかった場合にはマイナス影響が資産全体に及びます。しかし、株式と債券など値動きの異なる複数の資産に分散させれば、リスクを分散させながら、安定的な収益を期待することができます。

ストレージ投資は、まさに分散投資に適しているといえます。「一区分10万円で貸していれば、空室状態が長くなれば空いた月数×10万円と大きな損失が生じますが、収納ビジネスの場合は細分化したスペースを貸しているので、少しでも入居があれば少額でも賃料を得ることが可能です。

また、一度満室になってしまえば、保管していたものを処分したり、遠方に引っ越してしまったりなどの事態なければ、比較的中長期での利用を見込むことができます。一極集中で不動産投資をしている人は、ポートフォリオにトランクルームを加えると有効な分散投資になるので、検討してみてはいかがでしょうか。(提供:ストレージ投資 online)

最終更新:5/19(金) 10:40

ZUU online