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昭恵夫人の「閣議決定」はあり? 1強政権、反対できぬ「大臣心理」 火曜と金曜の「お昼」が見どころ

withnews 5/20(土) 7:00配信

 実はこれまで何度となく行われていた「閣議決定」。歴代の内閣で閣議は脈々と続いてきたのに、安倍政権になって、なぜこんなに注目されるようになったのでしょう? 理由をさぐると、安倍晋三首相の「1強」が浮かび上がってきます。

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異を唱えぬ閣僚 1強の所以

 解説は、政界を16年間取材している朝日新聞政治部の林尚行デスクです。

――現在は、安倍首相の「1強」と言われています。「閣議決定」にも何か影響が?

 「閣議決定は、総理大臣をトップとする閣僚全員を集めた会議で決定する事です。国のあり方が決まっていく重いものです」

 「そして、この閣議決定は、全会一致が大原則なのです。閣僚のうち誰か一人でも反対すれば、決定することができません。今、政権側にいる誰が安倍首相に異を唱えられますか。少なくとも内閣には見当たりませんよね。安倍1強と言われる所以です」

過去に異を唱えた閣僚も

――過去、異を唱えた閣僚はいたのですか?

 「2005年のことですが、人気絶頂の小泉純一郎首相が、郵政の民営化を選挙の争点にする、いわゆる『郵政解散』を行いました。衆議院を解散するには閣議で決めることが必要なのですが、当時の島村宜伸農水相が解散に反対しました。そうしたら、小泉首相は島村農相を罷免、クビにしました。当時も『小泉1強』ではあったけれど、小泉首相に反対する人はいたのです」

お年頃の議員がいっぱい

――内心「何か違うんだけどな…」と思っても、言えない理由とは?

 「これだけ政権が安定していると、1日でも長く大臣でいたいと考える人がほとんどでしょう。自分の信念に基づいて、島村さんみたいに『これは許さん』ということをできる人は、なかなかいないのではないでしょうか」

 「ちなみに大臣の起用には3つぐらいのパターンがあって、一つが専門性。たとえば前の防衛大臣の中谷元さんは、防衛大学、自衛隊出身で長年安保をやっていた。次が将来性。いまの稲田防衛大臣の場合は、将来的に総理を目指す人材に育てるのであれば、こういう分野をやっといた方がいいと抜擢された」

 「そして大臣適齢期。衆議院だったら当選5~6回、参議院だったら2~3回ぐらいから、そろそろ大臣が視野に入ってきます。こうした『大臣待機組』は、自民党だけで数十人いるとされています」

 「ところが、大臣のポストは今は19なので、適齢期と適材適所が両立せずに、『素人大臣』が次々と生まれる背景にもなっています。あるまじき失言から復興相を辞任した今村雅弘氏は当選7回でした」

 「後任となった吉野正芳氏は当選6回です。いわゆる『共謀罪』法案の担当大臣で、国会でヘンテコ答弁を繰り返して野党から攻撃を受けている金田勝年法相は衆議院3回、参議院2回の当選経験があります」

 「要するに、お年頃の議員がいっぱいいて、その人事をにぎっているのが首相。だから1強なのです」

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最終更新:5/20(土) 10:52

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