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直木賞本屋大賞 恩田陸さん 母校同窓会メッセージ

5/19(金) 12:00配信

茨城新聞クロスアイ

小説「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)で直木賞と本屋大賞に輝いた恩田陸さん(52)が、母校、県立水戸一高の同窓会誌「知道会報」にメッセージを寄せている。青春時代を過ごした学びやを「鳥の巣のようなところ。自由で放し飼いの雰囲気を残しつつも、守られている感じ」と表現。在校生や卒業生に対し、「刺激し合える友達を見つけて」「OBであることは誇り。名を汚さぬようお互い精進しましょう」などと、温かな言葉を送っている。

同校卒業生で組織する「知道会」の広報委員が、恩田さんの2冠をたたえ、インタビューした。5月1日発行の同誌で、音楽を題材にした受賞作や、1980年代初めに過ごした高校時代の思い出などを紹介。同会はホームページに詳報を載せ、豊かな人間関係の中で感性を育んだ水戸の青春時代を伝えている。

恩田さんは高校時代の自分自身について「子どものころから人見知りだったが、高校に入って人と話すのが面白くなった」「転校が多かったので、子どものころに染み付いた人間観察が小説に役立っているかもしれない」と答えている。

部活動について、「美術部では油絵を描き、新聞部ではエッセーみたいなものを書いていた。学園祭の時だけ軽音楽部に所属し、超文化系だった」と振り返り、読書は「立花隆さんの『宇宙からの帰還』に感動した。読書日記を付けていて、印象に残ったフレーズを書きとめていて、40年くらい続けている」。

このほか、「入学から卒業まで同じ学校で過ごすのは水戸一高が初めて。とにかく楽しかった」「学校帰りには喫茶店に行ったり、水戸市内にある二つの書店をはしごしていた」など思い出も寄せている。

同会広報委員長の和田宏さん(59)は「作家として第一線で活躍する恩田さんを取り上げることができ、タイムリーな企画となった」と話す。

恩田さんは1964年青森市生まれ、仙台市出身。中学3年から高校卒業までを水戸で過ごした。早稲田大を卒業後、92年に作家デビュー。水戸一高の伝統行事「歩く会」を題材にした「夜のピクニック」で2005年に吉川英治文学新人賞と本屋大賞を受賞。東京都在住。

「知道会」ホームページは、http://www.chidokai.jp/ 


(沢畑浩二)

茨城新聞社