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日新電機、DC750V対応パワコンに750kW機を追加

5/19(金) 13:10配信

スマートジャパン

■変換効率は最大97.8%を予定

 日新電機は、2016年に市場投入した大規模メガソーラー発電所向け新型パワーコンディショナー「スマートパワコン」に、DC750V対応の750kW機「スマートパワコン750」を追加し、2017年5月から見積もりを開始した。2017年夏頃の発売を予定する。

【詳細な仕様】

 大規模太陽光発電システムは、国内ではDC750V(低圧)とDC1000V(高圧)級が主流であるが、DC750V(低圧)対応で大容量機種を要望する顧客も多かったという。それに対応するため、新しく「国内最大容量」(同社)の新製品を発売した。

 低圧扱いとなるDC750V対応パワコンは、実施が義務付けられている現地調整試験で、絶縁耐力試験時に印加する試験電圧が定常時の電圧で良いため、試験電圧装置の用意が不要で、事業主の負担を軽減できる。一方で高圧扱いとなるDC1000V対応パワコンは、絶縁耐力試験時に1500Vの試験電圧を印加する必要があり、試験電圧装置を用意するなど事業主に負担が掛かってしまう。高圧扱いとなるため、太陽電池パネル~パワコン間の布設ケーブルも、1500V電圧を印加した試験が必要となる場合もある。

 また固定価格買取制度(FIT)を利用した売電目的ではなく、自家消費太陽光発電設備の需要が高まっていることも低圧パワコンを選択する理由の1つとなっている。

 この背景として、同社は震災以降の電気料金の高騰や太陽光発電設備の建設単価の低下、自家消費太陽光発電設備に関する補助事業拡大により、自家消費太陽光発電設備の経済性がFITに近づいたことを挙げる。自家消費太陽光発電の場合、敷地内の屋根上や遊休地などに建設することが多く、より安全性の高い低圧が必要となる。そのため、工場や商業施設内での取り扱いや納入後のメンテナンスが容易な低圧パワコンを採用するユーザー多く、大容量な低圧パワコンのニーズが高まってきた。

 新製品はこうした要望に対応したもので、機能的にはスマートパワコン(2016年7月に660kW機、同年11月に500kW機を販売開始)に搭載されている特徴を継承している。変換効率は最大97.8%を予定しており、業界最高クラスを実現したとする。

 また標準で重耐塩仕様となり、海岸に近い工場への設置にも対応可能だ。熱交換器と強制空冷を併用する“ハイブリッド冷却方式”にすることで、エアコンレスで消費電力を大幅に削減した。20年間トータルでの売電収入アップに貢献する。

 この他、同社従来品と比べ高さを約3分の2に低減するなどコンパクト性を追求した。内部構成機器に高寿命部品を採用することにより、生涯メンテナンスの回数を1回に減らすなど、20年間トータルでのランニングコストも削減できるとした。