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“魔女”の魅力に男達が酔いしれる 大映創立75周年記念『おとなの大映祭』

夕刊フジ 5/19(金) 16:56配信

 私のすべてを見せてあげる-。男心をゾクッとさせるこんなキャッチコピーの映画祭が始まる。大映創立75周年を記念した映画祭で、題して『おとなの大映祭』(6月24日~7月14日、角川シネマ新宿2で)。

 上映される21作品は、どれも女の匂いプンプンで往年の名女優が色香を振りまいている。とりわけ注目は、谷崎潤一郎原作の「痴人の愛」が新旧合わせて3本上映されることだろう。

 まず1949年製作の木村惠吾監督、宇野重吉、京マチ子、森雅之らの出演によるもの。

 次に60年製作で同じ木村監督、船越英二、叶順子、田宮二郎らが出演する作品。

 3本目は67年、増村保造監督、安田(大楠)道代、小沢正一、田村正和が出演しているもの。

 電気技師の河合は平凡なサラリーマン。容姿はそれなりで資産もそこそこにあるが、まじめで、これまで女を知らない。

 ふとしたきっかけから浅草のカフェで働くナオミと知り合う。彼女に魅せられた河合はナオミを自分の洋館に引き取り、ふたりで住み始めた。

 しかしナオミが次々に他の男と付き合っていることを知り、河合は嫉妬に狂い、追い出してしまう。だがその肉体のトリコになった河合は全財産を注ぎ込んで彼女をとり戻し、彼女の奴隷と化してゆくのだった-。

 どの時代にもファムファタル(魔女)はいるものだ。この3本を見比べて京マチ子、叶順子、安田道代の妖しい魅力を味わうのもいいだろう。

 他にも、「男とお金があたしの餌」というキャッチコピーも印象的な渥美マリ主演「いそぎんちゃく」(69年、弓削太郎監督)や、若尾文子、岸田今日子共演の「卍」(64年、増村監督)、江波杏子の人気シリーズ「女賭博師みだれ壺」(68年、田中重雄監督)、浅丘ルリ子が女豹になる「女体」(69年、増村監督)など満載。

 ラインアップや上映日などの詳細は公式サイト(http://cinemakadokawa.jp/daiei75-otona/index.html)で。 (望月苑巳)

最終更新:5/19(金) 16:56

夕刊フジ