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新木優子、激しいアクションも一心不乱に稽古 「今は女優の仕事が楽しい、もっと幅を広げたい」

夕刊フジ 5/19(金) 16:56配信

 「あのかわいい女の子は誰?」。テレビCMで一気に知名度が上がり、いまやドラマや映画で主役を務める注目の若手女優が、今度は本格アクションで新境地を切り開く。

 「アクションシーンに加え、特捜班5人のキャラクターにも深みがあり、毎回活躍するキャラも変わるので好きなキャラに感情移入できます。最終話に向けて、敵もどんどん強くなり、気の抜けるところがまったくない。それに『正義って、なんだろう』と考えさせられるドラマ。自分の中に今までなかった新しい感情も見つけられます」

 フジテレビ系ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(火曜午後9時)で、国家に危機をもたらす政治的事件やテロなどを捜査する公安機動捜査隊特捜班で紅一点の捜査員、大山玲を演じている。

 すご腕の元ハッカーでサイバー情報分析のスペシャリスト。かつては官公庁などのサイトへ不正アクセスを繰り返した過去があり、心に闇を抱えている。

 「元ハッカーといえばクールで知的なイメージですが、特捜班では唯一の女性で一番若い。若さや無邪気さを意識して演じています。大山のように大きな闇は抱えていないけど、私も少なからず悩みはあるので、役にも入りやすかった」

 脚本はドラマ「SP」シリーズなどを手掛けた直木賞受賞作家の金城一紀氏。激しいアクションも話題だが、本人はプライベートでキックボクシングに数回通ったことがあるだけ。主演の小栗旬や西島秀俊らと50日間の猛特訓を受けた。

 「銃を構えながらドアを開け、目的の人を助け出すまでの所作や動作、受け身が中心。殴られた後や投げられた後の動きがとくに難しかったです。殴る側よりも動きが細かく、首の動きひとつで見え方がまったく変わるんです」

 稽古から妥協は一切なし。制作発表の記者会見では、小栗が「優子ちゃんのストレート(パンチ)を避けられず、2、3回くらい食らった」と明かしていた。

 「小栗さんが『私が当てたところで、絶対大丈夫だから本気で』と言ってくださったので、私が100%以上の力を出さないと、映像として成り立たない。とにかく一心不乱に稽古していて、その結果、小栗さんに当たってしまった。ただ、当てた記憶がないんです」

 周囲は実力派の俳優ばかりでも、物おじするどころか、積極的に多くのことを吸収した。

 「セリフの言い回しや返事の間など細かいことも勉強になりました。中でも、小栗さんはスタッフやキャストの方への気配り、現場の空気感の作り方がすごい。あと、小栗さんは、動きのアドリブが多く、おもしろかったですね。階段から飛び降りるシーンで、思った以上に痛がったり…。小栗さんらしいなって」

 小学生時代にスカウトされ、芸能界入り。「まさか自分がそういうことができる存在だと思っていなかった」と笑う。転機はテレビCM。ファミリーレストラン「ガスト」や倉科カナや広瀬すずらも務めた若手女優の登竜門といわれる結婚情報誌「ゼクシィ」の8代目CMガールに起用され、注目を浴びた。

 「CMはいろんな方に見ていただくことができ、私を知ってもらえる場として、大きかったと思います。特に身近な人から反響があり、実感がわきました」

 高校卒業後は大学に進学。芸能活動との両立が大きな糧にもなった。

 「高校を卒業するときに、このお仕事でやらせていただく決意は固まっていたけど、学べなくなることへの不安が大きくて。だったら、入ってみて、できなかったら、あきらめればいいと。でも、両立は大変。今思えば、よく頑張ったと思うし、助けていただいた周りの方への感謝の気持ちが、昨年の卒業とともに大きくなりました」

 乗り越えた先の喜びを知っているからこそ、どんな現場でも全力を出し切る。目標は「女性として女優としても尊敬している」という柴咲コウだ。

 「モデルも続けたいけど、今は女優の仕事が楽しい。名前や顔を見るだけで分かってもらえる女優さん、どの役を演じても『新木じゃなきゃできない』って思ってもらえるようになりたい。もちろん、アクションの稽古をする機会は、今回のドラマを通してじゃなかったらなかった。この機会を大切にもっと自分の幅を広げていきたい」

 まっすぐな視線が印象的だった。 (ペン・田中一毅 カメラ・福島範和)

 ■あらき・ゆうこ モデル、女優。1993年12月15日、東京都生まれ、23歳。14年から雑誌「non-no」の専属モデルとして活躍する。15年5月、人気女優の登竜門といわれるゼクシィ8代目CMガール、ファミリーレストラン「ガスト」のCMなどに多数出演。16年に日本テレビ系「家売るオンナ」、フジテレビ系「ラブラブエイリアン」、映画「インターン!」などに相次いで出演を果たした。7月18日にファースト写真集「ガールフレンド」を発売する。

 多忙な日々の癒やしはドライブ。「オフの日は、家にこもっているよりは外に行きたいタイプ。出かけて気分転換しています」とプライベートでも行動派だ。

最終更新:5/19(金) 16:56

夕刊フジ