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<フクロウ>リンゴ園に野ネズミ“ハンター”誕生 青森

毎日新聞 5/19(金) 9:21配信

 リンゴ園で増えている野ネズミを駆除しようと、天敵のフクロウを育てている青森県弘前市の農家らが設置した巣箱で、今春11羽のヒナの誕生が確認された。弘前大の調査では、フクロウが営巣している期間中はリンゴ園周辺の野ネズミが実際に減っており、今年も効果が出ることに期待が寄せられている。

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 リンゴ園ではフクロウが巣を作る大きな穴の空いた古木が減ったため、フクロウも減り、代わりにリンゴの樹皮や根をかじるハタネズミの被害が増えたとされる。

 弘前市の農家約30人でつくる「下湯口ふくろうの会」は、弘前大の協力を得て2015年に巣箱の設置を始めた。今年は同市の下湯口から一野渡にかけて63カ所に設置し、うち5カ所で営巣が確認された。産卵した12個の卵のうち、11羽がふ化し、9日から巣立ち始めた。

 12日には地元の青柳小の児童約20人を招いて観察会を開いた。児童たちは順番に脚立に上って巣箱の中をのぞき込み、白い羽毛に覆われたヒナ4羽が身を寄せ合っている姿を確認した。そばのクリの木の上では巣立ったばかりのヒナが休む姿もあった。同小6年の田澤亜希子さん(11)は「目がくりくりとしてとてもかわいい」と感動していた。

 弘前大の東信行教授らが昨年実施した調査によると、フクロウが営巣している4~5月には、リンゴ園周辺のハタネズミが激減したという。

 ふくろうの会の石岡千景会長(35)は「ヒナが元気に育ってくれてうれしい。子どもたちが野生動物に興味を持ち、自分の家のリンゴ園でも巣箱を設置したいと思ってくれれば」と話した。【足立旬子】

最終更新:5/19(金) 10:24

毎日新聞