ここから本文です

フードバンク広がる善意、前橋で開設 余剰食品で困窮者支援

産経新聞 5/19(金) 7:55配信

 生活困窮者に食料支援を行う「フードバンク」が来月1日に前橋に誕生する。県内では先行する太田市に続き2例目となるが、食品の無駄をなくしたり、助け合いの精神を尊重するなど、こうした動きは広がりをみせそうだ。 

 前橋市が事業主体となり、「フードバンクまえばし」の名称でオープンする。館林市のNPO法人「三松会(さんしょうかい)」に運営は全面委託するが、山本龍市長は「食品を扱う方々の善意を届けたい」と期待を込める。

 フードバンクは安全性に問題がないものの余剰在庫や包装の不良などから販売できなくなった食品を、生活困窮者などに配布する制度。県内では太田市が昨年3月から運営している。

 前橋市の担当者は制度開始の理由を「生活保護受給者が増加する中で、生活に困る市民がなかなか(生活の実情を)相談できない現実があった。行政が主導することで制度の信用を得やすくなるのでないか」と説明する。市では、事業開始当初は20~30世帯、将来的に100世帯の支援を見込んでいる。

 支援期間は原則3カ月間で、対象者は「まえばし生活自立相談センター」に通う生活困窮者やひとり親家庭など。生活保護受給者は対象外。支援希望者は同センターで申請する必要があり、場合により就労支援などに関する相談もできる。

 事業所は市役所近くにある元飲食店の建物を活用し、三松会と交流のある企業を中心に市内外から食料品の提供を受け付ける。一般市民が直接寄付することも可能だ。7年間にわたって同事業を行っている同会の担当者は「将来的に、無償で食事を提供するこども食堂などとも連携したい」と語った。

 開所日は祝日を除く月曜から金曜で、午前9時から午後5時まで。(吉原実、平田浩一)

最終更新:5/19(金) 7:55

産経新聞