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稀勢の里耐えて3勝 初顔・千代翔馬の猛攻しのぎきった「疲れはない」

デイリースポーツ 5/19(金) 6:03配信

 「大相撲夏場所・5日目」(18日、両国国技館)

 執念星にも稀勢の里は怒っていた。千代翔馬が立ち合いを合わせなかったからか、自らのふがいなさなのか-。支度部屋で落ち着いていたか?と問われ、「そうだね」と言ったきり目を閉じて仏頂面。その後、10個以上の質問に無言を貫いた。

【写真】土俵際の攻防 千代翔馬を寄り倒しで下した稀勢の里

 連敗で3敗目なら休場もよぎる中、今取れる最大限の相撲だった。上手を取られ、患部の左腕を上から押さえられた。足技、投げと連続攻撃も根性で耐えて慌てない。右上手、胸を合わせて盤石。最後は体ごと寄り倒した。30秒3の我慢の末の3勝目は1カ月のリハビリ中、鍛え上げた下半身のたまものだった。

 伝家の宝刀、左おっつけができない状態で長い相撲が続く。それでも、この日の朝稽古で「疲れはない」と言い切った。「酒もほとんど飲んでいない」と自らを律している。

 観戦した横綱審議委員会の北村正任委員長(毎日新聞社名誉顧問)は「稀勢の里人気はすごい」と館内の盛り上がりに驚き。そして「優勝は無理だけど言われたほど(ケガは)ひどくはない。相撲を取れるなら出ないとダメ。ファンも望んでいる。全部勝てとは思っていないから」と、出続けるのも使命であると訴えた。

 鶴竜が休場し、4横綱態勢は春場所に続き崩れた。出るからには優勝を目指すのが横綱。「無理」の言葉を発奮材料にしたい。

最終更新:5/19(金) 7:28

デイリースポーツ