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【大相撲夏場所】横審早くも稀勢の里のV逸容認 その異例舞台裏とは?

東スポWeb 5/19(金) 14:45配信

 大相撲夏場所5日目(18日、東京・両国国技館)、横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が初顔の幕内千代翔馬(25=九重)を退けて3勝目(2敗)を挙げた。千代翔馬に右上手を取られると次々と繰り出してくる投げや足技を何とかしのいで右上手を取り、最後は胸を合わせて寄り倒した。快勝とは言えない内容に「相手の攻めにも落ち着いていた? そうっすね」と答えただけで、その後の報道陣からの問いかけには無言を貫いた。

 この日は横綱審議委員会による場所総見が行われた。北村正任委員長(76=毎日新聞名誉顧問)は「優勝は無理だけど(左上腕と左胸のケガは)言われたほどひどくはない。安心している。優勝? この場所に関しては求めていない。優勝はさておき、ファンの皆も出場することを期待している。(ファンも)全部勝てと思っていない」との見解を示した。

 トップから2差。まだ優勝の可能性が消えていない序盤戦で、横審が横綱のV逸を容認するのは異例のことだ。初場所と春場所で連続優勝したこともあるが、何よりケガを抱えていることが“温情評価”につながった格好。ただ、それも横綱として最低限の責任を果たしての話だ。

 審判部長の二所ノ関親方(60=元大関若嶋津)は「10勝は大関の成績。12勝以上が横綱の使命」という。相手のレベルが上がる中盤戦以降、大きく崩れるようであれば横審の好意的な目も、いつまで続くかは分からない。稀勢の里にとっては今後も気の抜けない戦いが続く。

最終更新:5/19(金) 14:45

東スポWeb