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宇宙人と言語学者の対話描く『メッセージ』の美はこうして生まれた…ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が明かす裏側

5/19(金) 23:01配信

シネマトゥデイ

 来日したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がインタビューに応じ、『ブレードランナー2049』の前に手掛けて高く評価されたSF映画『メッセージ』の制作秘話を明かした。原作は、その驚くべき構成から映像化不可能とされてきたテッド・チャンの「あなたの人生の物語」。突如として地球に現れた宇宙人との共通言語を探るという知的好奇心がくすぐられる過程に、とつとつと主人公の言語学者(エイミー・アダムス)の人生の一場面が差し込まれていくが、その理由は心揺さぶられるエンディングで帰結するという芳醇な映画体験ができる名作だ。

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 フランス系カナダ人のヴィルヌーヴ監督は「(アメリカ人脚本家の)エリック・ハイセラーこそが、本作のドラマの構造を見つけた人物です。政治的・軍事的なコンテクストというのは原作にはありませんでしたから」とハイセラーの仕事ぶりを称賛する。しかし、それによって映画的なダイナミックさが生まれた一方で「ちょっと行き過ぎてしまった」と感じもしたといい、原作にある“言語の力”をちゃんと描こうと提案して二人で脚本を推敲していったという。十分にドラマチックでありつつ、原作の詩情もつかんだ本作は、それぞれの良さを持ち寄った二人の共同作業の賜物といえる。

 出演のジェレミー・レナーが「(ヴィルヌーヴ監督は)細かなところまでこだわりがあって、確信に至るまで何千回とテイクを撮る。スタンリー・キューブリック監督みたいだ」と話していたと知らされ、思わず笑みを漏らしたヴィルヌーヴ監督。一つ一つのシーンが計算しつくされたかのような美しさだが、実際に撮影前に、細かいところまでどのように見えるべきか決めているという。

 「『メッセージ』は完全にストーリーボードに従って作りました。映画の言語が誰にとっても明快であることを確かめるため、自分自身にとってもその映画をよく知るために。ストーリーボードアーティストと自分だけでホテルの部屋に何時間もこもるという、映画作りにおけるこの部分が大好きなんです。昔はストーリーボードは作っていませんでした。ストーリーボードは“制限”になると思ったんです。でも今はそれとは反対に感じています。基礎がしっかりしているからこそ、撮影現場で即興をしたり、計画を変更したりできる。しっかりと事前に決めることによって、たくさんの自由が生まれるんです」。

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最終更新:5/19(金) 23:01
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