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腎臓病や劇症肝炎に効果=新化合物、治療薬期待―東北大など

時事通信 5/19(金) 10:08配信

 慢性腎臓病や劇症肝炎の進行を抑える化合物を新たに開発し、マウスで治療効果を確認したと、東北大と広島大、岡山理科大の研究チームが19日までに英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

 
 この化合物は、慢性腎臓病による尿毒症患者の血液から見つかった物質に基づく「MA―35」。炎症を抑えるととともに、組織にコラーゲンなどが過剰に蓄積して硬くなる線維化を妨げる働きがある。

 東北大の阿部高明教授によると、皮膚が硬くなる難病「強皮症」や関節リウマチなどにも効果を期待できる。治療薬としての実用化はまず強皮症の塗り薬を検討し、3年後をめどに臨床試験を始めることを目指しているという。

 研究チームは、腎臓で慢性炎症から線維化を起こした状態に似たマウスや、肝臓に薬剤を注射して劇症肝炎を起こしたマウスにMA―35を投与。炎症の抑制や線維化の阻害効果を確認し、作用する仕組みを解明した。 

最終更新:5/19(金) 10:15

時事通信