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<しょうゆ>ムスリム世界へ、ハラル認証目指す 大分で開発

毎日新聞 5/19(金) 14:10配信

 イスラム教徒(ムスリム)向けのしょうゆを開発しようと、大分県別府市の立命館アジア太平洋大(APU)と、同県臼杵市のフンドーキン醤油(しょうゆ)が手を結んだ。多くの留学生が学ぶ国際色豊かな大学と地元企業が連携し、国内市場が縮小する中、16億人ともいわれる大規模なムスリム市場への進出を目指す。

 約3000人の留学生が学ぶAPUは2015年に「ムスリム研究センター」を設立し、文化や思想、生活習慣などの研究を続けてきた。昨年7月には、フンドーキン醤油のムスリム向け試作品を留学生と国内学生800人が試食し、商品開発を支援してきた。

 ムスリム向け食品は豚肉やアルコールを原則禁止としている戒律が市場参入のハードルだ。しょうゆもアルコールを添加したものは認められない。

 今後、フ社はムスリム向けの商品取り扱いが許される「ハラル」認証の年内取得を目指し、お墨付きを得たうえで、国内の業務用とマレーシアで販売するしょうゆを製造する予定。食文化や味の好みは各国で異なるため、APUは留学生の意見を集め、味やパッケージなどの開発面で協力。地方企業を支援した実績がある「インスパイア」(東京)が海外での販路を開拓する。

 3者は今月15日、相互連携協定に調印した。APUの是永駿学長は「文化の多様性を徹底し、世界に通用する物をつくり出す点で、本学の理念に合致したプロジェクトだ」。フ社の小手川強二社長は「海外進出は夢だったが、情報のない中小企業には難しかった。留学生らの意見を聞くことで短期間に商品が開発できるのはありがたい」と話した。【大島透】

最終更新:5/19(金) 14:10

毎日新聞