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<平泳ぎ>挑戦する69歳、父に続く金…マスターズ3冠

毎日新聞 5/19(金) 14:30配信

 ◇ベルリン五輪・葉室さんの娘

 ニュージーランドで4月に開催された生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ」で、大阪府高石市の造形デザイナー、広瀬カヤ子さん(69)が平泳ぎ3種目で金メダルを獲得した。五輪メダリストを父に持ち、若い頃から泳いできた広瀬さん。「これからも挑戦を続けたい」と意気込む。【藤河匠】

 大会には100を超す国や地域の約2万8000人が参加し、28競技で腕を競った。今年70歳となる広瀬さんは70~74歳の年齢区分で出場。その区分では若手で、「チャンスがある」(広瀬さん)と試合に臨んだ。狙い通り、女子平泳ぎ50メートルで44秒92、100メートルで1分41秒67、200メートルでは3分41秒92の好タイムで優勝した。

 広瀬さんの父は、1936年ベルリン五輪200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した葉室鉄夫氏(引退後は毎日新聞運動部記者。2005年に死去)。父に海へ連れられ、物心がつく頃には泳ぎを覚えた。高校までは選手として歩み、卒業後は水泳から離れたが、妊娠中にマタニティースイミングをし、38歳でマスターズの世界に飛び込んだ。「年齢に合わせた泳ぎ方でペースを保ち、目標タイムを目指す」と語る広瀬さん。加齢で筋力と体力が減少するため、力に頼らず無駄のない体の動かし方を考えて泳ぐ。広瀬さんが通う「おおとりウイングススポーツクラブ」(堺市)の岡純コーチは「広瀬さんはストイック。3冠は驚くべきことだが、結果を導く努力があってこそだ」と評する。

 次回のワールドマスターズゲームズは2021年。アジアでは初めて、関西で開かれる。広瀬さんは「4年後の関西大会でも今のタイムを維持できるよう練習したい」と話す。

最終更新:5/19(金) 14:30

毎日新聞