ここから本文です

中2自殺「体罰が引き金の可能性高い」 仙台市長

朝日新聞デジタル 5/19(金) 20:41配信

 仙台市で4月、いじめを訴えていた市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、この中学校の2人の教諭が生徒の頭を拳でたたいたり、粘着テープで口を塞いだりするなどの体罰を加えていたことが19日、わかった。市教育委員会が市議会の市民教育委員会で報告した。市教委は体罰が自殺の引き金になった可能性も視野に入れ、因果関係を調べる。

 報告によると生徒が自殺した前日の4月25日、授業の終わりのあいさつ時に生徒が寝ていたため、50代の男性教師が拳で後頭部をたたいた。1月には授業中に生徒が騒いだとして、50代の女性教諭が長さ15センチほどの粘着テープで口を10~15分程度塞いだという。

 両教諭とも事実関係を認めているが、自殺後に行われた市教委による調査には申し出ていなかった。全校生徒へのアンケートにもこの体罰について記載したものはなかったという。

 自殺した生徒の同級生の保護者が18日夜、校長に連絡し、市教委が把握した。市教委は両教諭が他にも体罰をしていなかったかや、ほかの教諭による体罰がなかったかも調べる。

 奥山恵美子市長は報道陣に「体罰が(自殺の)引き金になった可能性が高い」と話した。

 生徒は4月26日、1時間目の授業終了後に学校からいなくなり、自宅近くのマンションから飛び降りているのが見つかった。昨年6月と11月のアンケートでは暴言やズボンを下げられるなどのいじめを受けていると申告。生徒間のトラブルで転倒し手首を骨折したこともあった。市教委は自殺との関係を調査している。

 同市では、2014年と16年にも、いじめを受けた市立中学の男子生徒2人が自殺している。(藤崎麻里)

朝日新聞社

最終更新:5/20(土) 9:08

朝日新聞デジタル