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【レポート】大野雄二、<ルパン三世コンサート~LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!! 2017~>

5/19(金) 16:08配信

BARKS

ルパン音楽の生みの親・本家本元であるジャズ・ピアニスト/作曲家の大野雄二が、「ルパン三世のテーマ」誕生40周年を記念して飛びっきりゴージャスな宴を催した。題して<ルパン三世コンサート~LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!! 2017~>。

◆<ルパン三世コンサート~LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!! 2017~> 画像

5月14日、「東京キネマ倶楽部」の舞台に立ったのは、大野雄二率いるYuji Ohno & Lupintic Sixのメンバー7人と、女性3人からなるコーラス&ボーカルグループのFujikochans。ライブで披露されるルパンナンバーと新旧「ルパン三世」アニメーション映像とのコラボによる、文字通りの特別な一夜が2年ぶりに、しかも初のスタンディングライブの形で復活したのだ。チケットは発売10分でソールドアウト。ニコ生独占生中継にも3万人ものファンが来場し、その注目の高さが伺える。

Yuji Ohno & Lupintic Sixは全員、黒いスーツに身を包み、青いネクタイをしめて登場。これから始まる熱いステージへの前奏曲というべきオープニング・テーマから、たたみかけるように「BUONO!! BUONO!!(BUONISSIMO)」へ突入する。メインMCを担当するギターの和泉聡志が「盛り上がって、踊って、騒いでいこう!」と煽り、メンバー全員が“ボーノ ボーノ”とリフレインを歌い始めると場内から盛大な手拍子が起こる。そして和泉はオーディエンスにも歌うよう呼びかける。最初は照れや戸惑いもあったのか控えめに反応していた客席だが、和泉の煽りのうまさもあいまって、徐々に熱が加わり、しだいに大合唱に。この曲でミュージシャンと観客の距離は、早くも縮まった。

「大野雄二どぇーす!」

ユーモアたっぷりの自己紹介に、歓声がさらに高まる。

「雄二、うれしいぞよ。Lupintic Six もFujikochansも絶好調、派手にすごいバンドになってるよ。最後までお楽しみください!」

舞台下手、一段高くなったところにあらわれた、黒いドレスを着こなしたレディーたちにスポットライトが当たる。3月15日、大野雄二プロデュースによるファーストアルバム『introducing Fujikochans with Yuji Ohno & Friends』を発表したFujikochansだ。全員がソロボーカルにもコーラスにも抜群の実力を示す逸材ばかり。ひょうきんな「Fujikochansのテーマ」で場内を和ませ、スウィングジャズ調のアレンジがほどこされた前述アルバム収録の「ルパン三世のテーマ」で見事なコーラスを聴かせた。

佐々木詩織がリードボーカルをとる「ラブ・スコール」ではヒロイン・峰不二子の数々の名シーンがスクリーンに映しだされ、石川さゆりが新TVシリーズで歌った「ちゃんと言わなきゃ愛さない」をカバー、名作映画「ルパン三世 カリオストロの城」からの「炎のたからもの」では、佐々木久美のスケールの大きな歌声がフィーチャーされた。「TORNADO 2017」は、次元大介のテーマに新たなアレンジを施した一曲。鈴木央紹のサックス、松島啓之のトランペット、大野雄二のピアノが火の出るような熱いアドリブ・ソロを展開する。「シークレット・デザイアー」はルパンではなく、TVアニメ『スペースコブラ』のエンディングテーマだったナンバー。ゆったりしたリズムにのって、Fujikochansの美しいコーラスが響き渡る。

オールスタンディングの会場はすさまじい熱気だ。メンバーと観客は一緒に給水タイムをとりつつ、次の曲に向けて英気を養う。アップテンポの「SUPER HERO~peace ver.~」だ。リード・ボーカルは桑田佳祐やSMAPのバックコーラスも務めたことのあるTIGERが担当。彼女の骨太な歌声、腕利きの演奏、スクリーンにうつるスピード感たっぷりのルパンの名場面が一体となってファンを喜ばせた。

1981年に麻倉未稀に提供した「ミスティ・トワイライト」は、佐々木久美がリードをとり、作者である大野雄二のピアノプレイがたっぷりと味わえるアレンジで披露された。そして「ショコラみたいなキスをして」では、ふたたびFujikochansのハーモニーをフィーチャー。小悪魔的な歌詞と、3人が一体となった歌声が妖艶な雰囲気を運ぶ。市原康のドラムが歯切れ良いイントロを叩き出すと、「銭形マーチ」の始まりだ。観客はスクリーンに登場する銭形警部のドジっぷりに笑い、和風のメロディ+マーチ+ジャズ・センスが融合したライブパフォーマンスに酔いしれた。バラード「愛のテーマ2017」は、鈴木央紹の艶やかなサックスを前面に出したアレンジ。Lupintic Six最年少のメンバー、宮川純のオルガンも美しいロングトーンでソリストをサポートする。本編ラストは、いよいよお待ちかね「THEME FROM LUPIN III 2016」。大野雄二のライブに欠かすことのできない大定番ナンバーだが、このスリリングなメロディや雰囲気がまた、大正ロマンのオペラハウスを再現した洋館的な雰囲気漂う元グランドキャバレーにぴったり来る。“ひょっとしたらこの会場のどこかに、ルパン一味が来ているのではないか”と思えるほどに……。

アンコールを求める盛大な拍手にこたえ、ひとり先に登場した大野雄二は「MEMORY OF SMILE」をソロで演奏する。初代ルパン三世の声を担当した山田康雄(故人)に提供したバラードだ。そして他のメンバーも合流し、観客の手拍子も炸裂する「サンバ・テンペラード」へ。ミッチー長岡のベースと市原康のドラムが躍動的なリズムを送り、和泉はステージを動き回って歯弾きも披露。永遠に続きそうなサンバの熱狂と共に、このスペシャルライブは幕を閉じた。

Yuji Ohno & Lupintic Sixは6月21日にニューアルバム『RED ROSES FOR THE KILLER』をリリース。5月27日(土)には大阪・豊中市立文化芸術センターにて、さらに6月4日(日)には長野・長野市芸術館 メインホールにて続々とライブも予定している。8月3日にはビルボードライブ大阪、8月30日にはビルボードライブ東京に登場する。

<ルパン三世コンサート~LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!! 2017~>セットリスト
2017年5月14日(日)東京キネマ倶楽部(開場16:30 / 開演17:30)
出演 Yuji Ohno & Lupintic Six with Fujikochans

M1. オープニング
M2. BUONO!! BUONO!!(BUONISSIMO)
M3. Fujikochans のテーマ
M4. ルパン三世のテーマ
M5. ラブ・スコール
M6. ちゃんと言わなきゃ愛さない
M7. 炎のたからもの
M8. TORNADO 2017
M9. シークレット・デザイアー
M10. SUPER HERO~peace ver. feat.TIGER
M11. ミスティ・トワイライト
M12. ショコラみたいなキスをして
M13. 銭形マーチ
M14. 愛のテーマ 2017
M15. THEME FROM LUPIN III 2016
M16. エンディング
Enc.
M17. MEMORY OF SMILE(ピアノソロ)
M18. サンバ・テンペラード

Yuji Ohno & Lupintic Six『RED ROSES FOR THE KILLER』
2017年6月21日(水)リリース
3,000円+税 VPCG-83521 Blu-spec CD2

■収録曲
1. TORNADO 2017
2. RED ROSES FOR THE KILLER 2017
3. CRAZY IN LOVE feat.詩織
4. MIDNIGHT WHOOPIE
5. GOLDEN TIME feat.TIGER
6. BLUES FOR RED
7. BUONO!! BUONO!!(BUONISSIMO)
8. SUPER HERO~peace ver. feat.TIGER
9. 愛のテーマ 2017
10. ルパン三世のテーマ~peace ver. feat.詩織

最終更新:5/19(金) 16:08
BARKS