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帰還住民の安心にオンライン診療開始 南相馬市立小高病院

5/19(金) 10:19配信

福島民報

 福島県南相馬市小高区の市立小高病院のオンライン診療(遠隔診療)は18日に始まった。タブレット端末を持った看護師が患者宅を訪れ、院内の医師が画面を通して診察する。交通手段のない高齢者らの在宅診療を強化し、東京電力福島第一原発事故の避難先から帰還した住民の安心につなげる。
 オンライン診療に東京都の医療系ITベンチャー「メドレー」のシステムを導入した。KDDIがタブレット1台を同病院に無期限で無償貸与し、通信費も負担する。診察後の薬の処方箋は郵送か、医師か看護師が直接訪問して届ける。
 小高区は原発事故に伴う避難指示が大部分で解除された後、帰還した住民の高齢化率が50%を超えている。小高病院は在宅診療に週の半分近くを充てるなどして力を入れている。ただ、常勤医は管理者兼総合病院内科長の藤井宏二医師の1人となっており、システム導入により医師不足を補う考えだ。

■桜井市長を診察

 18日は開始式が行われた。藤井医師が別室で待機し、患者役の桜井勝延市長を診察した。桜井市長は「対面式より気軽に意見できる」と話した。藤井医師は「画面を通して視診は十分できる。患者の家庭内の生活状況も分かり、情報量は多い」と利点を語った。

福島民報社

最終更新:5/19(金) 11:52
福島民報