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伊野尾慧、バラエティで光るコミュ力は大学時代に磨いた「仕事だけをしていたらできなかった」

オリコン 5/20(土) 8:40配信

 人気グループ・Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が、『ピーチガール』(5月20日公開)で映画初出演にして初主演を務める。昨年、情報番組のレギュラーに抜擢されたほか、バラエティでも機転の利いたコメントや物怖じしない態度が好評な伊野尾。実は、グループの中では山田涼介らに比べて“遅咲き”であったとも言える彼は、現在の立ち位置をどのように受け止めているのだろうか。映画の役柄から見えた本人のギャップ、そして大学時代に形勢された考え方にも迫る。

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◆“遅咲き”の伊野尾、「大学にしっかり通えたのは良かった」

 優しげなビジュアルに、ユルさと頭の良さを両立したキャラクターで人気を得た伊野尾慧。現在は『めざましテレビ』(フジテレビ系)の木曜パーソナリティや『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)レギュラーなど、MCでも伸び伸びとその魅力を発揮している。そんな彼は、『ピーチガール』で映画初出演にして初主演、俳優としても注目を集めることになりそうだ。『ピーチガール』の原作は、累計1300万部超えのヒットコミック。かなり期待値の高い作品ではあるが、インタビューに現れた彼は相変わらず飄々として、初主演のプレッシャーや気負いは感じられない。

 そんな伊野尾、実は所属するアイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中では、いわゆる“遅咲き”タイプ。同グループの山田涼介や知念侑李、中島裕翔らは、早い段階で映画やドラマで活躍し、グループのコンサートでも特に注目されてきた。9人という大所帯の中で、“遅咲き”だった伊野尾は、自らの立ち位置に葛藤やもどかしさを感じたことはなかったのだろうか。
 「そういう気持ちはなかったですね。仕事以外にできることがたくさんあると思っていたし、特に大学にしっかり通えたのは良かった。僕の場合、当時は時間が十分にあったので(笑)、勉強もある程度、余裕を持ってできたんですよ。忙しいと、そういうことはなかなか難しいじゃないですか」

 伊野尾は、明治大学理工学部建築学科で学んだインテリ男子。大学では東日本大震災の復興をテーマにした卒論を執筆するなど、勉強はもちろん、コミュニケーション能力もしっかりと学べたという。
 「僕、高校の頃はちょっと暗かったんです。その頃はもうこの仕事を始めていたから、周りからフィルターがかかった見方をされることが多くて、初対面の人と話をするのも得意じゃなかった。でも、大学でお世話になった研究室の先生が、コミュニケーションをすごく大事にされる方だったんです。震災復興のために被災地に行ったときに、現地の方々と密に接しているのを見て、僕もコミュニケーションの大切さを知りました。それから、自分と接点がない人としゃべるのも好きになった。そういう貴重な経験は、仕事だけをしていたら、たぶんできなかったと思います」

◆バラエティに芝居に悩み尽きず、「全然マイペースではない」

 昔から、ポジションや人気よりも、つねに自分らしく在りたいというこだわりの方が大きかったと言う伊野尾。そんな“芯”を持っているせいか、彼は真剣な話も軽いネタでも、基本的にトーンが変わらない。学生時代に学んだコミュニケーション能力と、彼ならではのブレないキャラクター、そして頭の良さが垣間見える機知に飛んだコメントは、まさにフリートーク向き。とはいえ、このようにマイペースに見える伊野尾だが、メディア露出が多くなった現在、昔よりも考えること、悩むことが多くなったとか。

 「今回の映画もそうですけど、出来上がったものを観て、“自分の芝居はこれで良かったのかな? もっとこういう風にできたんじゃないかな?”というのは、やっぱり悩みます。バラエティでも、ものすごく考えるタイプではないけれど、“もっと面白くできたんじゃないか?”という反省はつねにありますし、盛り上げなきゃいけないという責任も感じています。だから僕、全然マイペースではないんですよ。周りの空気ばっかり気にして生きています(笑)。ただ、その一方で基本的には自分のやりたいようにやって、言いたいことを言って楽しくやるのが一番だとは思っています。そのスタンスは周りや環境が変わっても同じ。成長は少しずつしていると思うけど、そういう自分のベースの部分はずっと変わらないんじゃないかな」

◆当意即妙なトークのキレとユルさ、取材からも見えたギャップ

 ちなみに、映画『ピーチガール』で彼が演じたのは、“カイリ”という学園一のモテ王子だ。“カイリ”はお調子者のチャラ男だが、実は真面目で芯があるというギャップ男子。伊野尾自身にも重なる部分があるのでは?と感じたが、「いや、僕は真逆のギャップ。一見、真面目そうだけど中身はチャラチャラしていますから(笑)」と、“テキトー王子”らしい切り返しでかわされてしまった。
 「僕はカイリみたいに可愛くないですもん。カイリは可愛くて、大好きなももちゃん(山本美月)に過度なボディタッチをしても、コミカルな感じで全然いやらしくない。距離の詰め方が絶妙で、犬みたいに可愛いんです。そういうカイリの持ち味を映画の中でも出したいという想いが強くあって、セリフもあえてキッチリ言わないようにしました。わざとグチャっと話したり、そのときのテンションでワッとしゃべってみたり。そういう、ちょっと過剰な感じも出したいと思ったんですよね。原作が漫画ということもありますが、カイリを演じるうちに、自然に入ってきた気がします」

 取材中、おどけて笑う笑顔は無邪気ながらも、その裏側にはしっかりとした伊野尾なりの考えが見える。当意即妙なトークのキレと、ユルさのバランスも絶妙。矛盾せずに存在するギャップが、彼の魅力となっているのだろう。俳優としても活躍の兆しを見せる伊野尾に、注目していきたい。
(文:若松正子)

最終更新:5/20(土) 8:40

オリコン