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(朝鮮日報日本語版) 【社説】韓国大統領選挙後に相次いで表面化する不穏な動き

朝鮮日報日本語版 5/19(金) 10:08配信

 韓国で大統領選挙が終わった今、各方面で苦々しい動きが少しずつ表面化し始めた。例えば大統領府が「チョン・ユンフェ文書事件」について再調査の意向を明らかにすると、この文書を作成した男は自分が何か素晴らしい行動をしたとでも言いたげな言動を取り始めている。彼が大統領府行政官を務めていた時に作成したこの文書は、単なるうわさや人伝えに聞いた話をくっつけたものだが、どれも根拠がない虚偽の内容ばかりで、大統領府の公式文書とは到底思えないほど粗悪なものだ。ところがこの男が検察で「崔順実(チェ・スンシル)は権力序列第1位」と一言口にしただけで、文書ががぜん注目を集め一人歩きを始めた。男はある企業経営者から1億ウォン(現在のレートで約1000万円、以下同じ)相当の金塊5個を受け取ったが、時効が過ぎたこともあり起訴猶予となっている。

 2015年に収賄容疑などで実刑が確定し、刑務所に服役している韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相が「今歩く道がいばらの道だとしても怖くない」と書いた獄中手記も話題を集めている。韓氏はある建設会社の社長から9億ウォン(約8900万円)を受け取ったが、現金を提供した社長も「資金提供はしていない」とうその証言を行い、偽証罪で懲役2年の刑が確定している。二人はいずれも何の弁解もできないはずだが、政権が代わったことで自分たちが政治的に迫害を受けているような態度を取り始めたのだ。

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の息子・ジュンヨン氏が最近たびたびメディアの取材に応じ、自らの公共機関への就職が特恵だったとの疑惑について繰り返し説明するようになったことも不自然だ。この問題の真相はまだ完全に解明されていないが、疑惑を指摘する側が提示した証拠や根拠がどれもそれなりに説得力があるのも事実だ。ところが大統領選挙期間中、身を潜めていたジュンヨン氏が今になって自らに対する全ての疑惑を「フェイクニュース」と決め付け始めた。ジュンヨン氏は「この問題は検察の捜査と裁判所で解明されることを希望する」と述べた。本当にそう考えているなら、検察が捜査に乗り出した時に「検察に不当な圧力が働いている」といった誤解を受けないためにも、今は言葉を控えた方がよいのではないか。

最終更新:5/19(金) 10:08

朝鮮日報日本語版