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「日経平均20,000円の節目」なんて関係ない?

5/19(金) 21:20配信

投信1

同じものでも見る角度によって異なる

最近「トリバゴ」というホテル予約サイトのテレビCMを多く目にします。

CMには何種類かあるようですが、そのうちの1つに、「同じ部屋、でも、予約サイトによって料金が違う」というフレーズのものがありました。同じホテルの同じ部屋、同じ日の予約なのに、どの予約サイトを経由するかによって料金が大きく違うので、「トリバゴ」で比較してから予約しませんか、ということを伝える内容になっています。

ホテル予約であれば、料金が違うだけかもしれません。ですが、この「同じ部屋、でも、料金が違う」というフレーズを、「同じもの、でも、角度によって見え方が違う」と置きかえて一般的な話にしてみると、示唆に富むフレーズのように聞こえてきます。

日経平均20,000円の大台? ドル建てで見る外国人投資家には関係ない話

日本の株式市場の状況は、日本のほとんどのメディア報道では、日経平均株価で伝えます。つい数日前まで、「20,000円の大台まであと少し」といったように報道されていました(実際、5月16日には場中で19,998.49円までいきました)。

ここで2010年以降の日経平均株価指数の推移(毎月末、2017年のみ5月16日の終値)を図にして見てみました。

20,000円に乗せるかどうかに注目が集まり、手前の19,998.49円まで上昇した5月16日の円建ての終値は、19,919.82円でした。確かに数字の切りがいい20,000円に乗せるかどうかは、円建てで見る投資家にとっては、一つの目安にはなるでしょう。

しかし、今や日本の株式市場の参加者として、外国人投資家が大きな存在感を示しています。彼らは、円建てではなく、自国通貨建てで市場を見ています。5月16日、ドル建てでの終値は176.11ドルであり、ドル建てで見る限り、「20,000円」という節目はまったく関係ありません。

次に、過去の株価水準との関係を見てみます。円建てでは、2015年につけた高値に到達するには、まだ3%超の上昇が必要です。一方、ドル建てでは、既に2010年以来の最高値を更新し続けている状況にあります。

また、5月16日終値の、2016年12月末からの上昇率は円建てで4.2%、ドル建てで7.7%、ユーロ建てで2.1%となっていました。

同じ日経平均株価指数なのに、為替を考慮するだけで、見える風景がかなり違います。そして、この違いが各投資家の投資判断に少なからず影響を与えます。

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最終更新:5/19(金) 23:00
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