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《ブラジル》東洋街「リベルダーデ・ジャポン」に=ACALが市に申し入れ=広場とメトロ駅の改名を

5/19(金) 5:51配信

ニッケイ新聞

 「日本移民の功績を遺すため、リベルダーデ・ジャポン広場(Praca da Liberdade / Japao)に改名を」―。日本移民110周年を目前に、リベルダーデ文化福祉協会(以下、ACAL)の池崎博文会長を中心にサンパウロ市のリベルダーデ広場改名への動きが高まっている。17日正午、同広場を訪れ、主要日系団体代表者に迎えられたミルトン・レイチ市長代行は、改名に肯定的な見方を示した。同日はドリア市長が米国外遊中だったため、レイチ市議会議長が代行した。

 戦後、日系商店を中心に住宅街から商店街へと発展を遂げてきたサンパウロ市リベルダーデ区。なかでも、七夕祭りや東洋祭り、餅つき祭りなど、年間を通じて様々な行事で賑わう広場は、言わば「東洋街の顔」だ。
 かつては「日本人の店ばかり」の街だったが、90年代以降は中国人や韓国人が急増して席巻しつつある。そんな危機感もあって、「日本人移民が築いてきた東洋街の特徴を完全に失う前に、何かを残すことが必要」と広場改名案が浮上した。
 今月4日、池崎会長の意向を受けた池田マリオさん(連邦警察元所長)はミルトン議長に対し、改名案を申入れ。それを受けて同議長は17日に同広場を訪問した。
 その後、東洋会館に立ち寄った一行は、ニッケイパラセホテルで昼食し、意見交換をした。池崎会長、池田さん、太田正高聖市議、羽藤譲二聖州議、羽藤ジョルジ聖市議ほか日系団体から菊地義治移民110周年実行委員長、松尾治文協副会長らが参席した。
 ジョルナル・ニッパクの取材に対し、池田さんは「初期の日本人移民がこの地域を定住先として選び、長い間、日本人によって特徴付けられてきた広場だ。東洋街は我々の象徴であり、それを公式なものにすることが目的だ」と明かした。さらに「自分は正真の地元っこだ。笠戸丸で移民した祖父、コンデ街で生まれた父。東洋街の為に何かをしなければといつも気掛かりだった」と語る。
 広場改名のほか、メトロ駅名を「リベルダーデ・ジャポン」に変えることや、移民110周年記念事業としてガルボン街に神社建設の計画も視野に入れており、歩道舗装や街灯修復などについても陳情した。
 ミルトン市長代行は、日本移民が聖市発展に大きく貢献してきたと称賛し、「日常生活に寄り添い、抱える問題について議論を深め、援助してゆくことが非常に重要だ」と語り、広場の改名については「特に何も問題は生じないだろう」と肯定的な見方を示した。

最終更新:5/19(金) 5:51
ニッケイ新聞