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ジェイテクト、欧州で車駆動部品の開発強化 ベルギー工場拡張

日刊工業新聞電子版 5/19(金) 10:59配信

EV普及に対応

 ジェイテクトは欧州で自動車の駆動部品の開発機能を強化する。約2億円を投じ、ベルギー工場を拡張。駆動用ギアや工作機械の研究開発専用スペースとし、2018年末までに順次稼働する。欧州車の電動化や将来の電気自動車(EV)普及に備え、駆動用部品の提案力を高める。

 トルク感応型差動制限デフ装置「トルセン」を製造するベルギーのジェイテクト・トルセン・ヨーロッパ(JTRE)が隣接工場を取得。現工場を含む敷地面積を従来比約25%増の6万5500平方メートルに拡大した。拡張部分は主にトルセンの研究開発用スペースとする。

 トルセンは車が曲がる際などにトルクをバランス良く配分し、車両姿勢を制御する装置。四輪駆動車(4WD)への搭載がほとんどだったが、高級車を中心に後輪駆動(FR)車や前輪駆動(FF)にも採用が広がっている。JTREはトルセンを年間約60万台製造しており、現在の生産ラインはフル稼働状態にある。

 ただ今後は主力の4WD向けで大きな需要拡大が見込みにくいほか、車両電動化などの流れから駆動部品のモジュール化がさらに進む見通しだ。欧州事業を統括するジェイテクトヨーロッパ(フランス)の伊井浩社長は「欧州でギアの加工技術を磨き、採用先を拡大したい」と意気込む。航空宇宙向けギアなど次世代製品の開発や、歯車加工のできる自社製のマシニングセンター(MC)のデモ拠点としても活用する。

 現地時間17日にはJTREで研究開発センター開所式を開催。ワロン地域政府関係者のほか、林肇駐ベルギー大使や同国を訪問中の大村秀章愛知県知事らが出席した。

最終更新:5/19(金) 10:59

日刊工業新聞電子版