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高齢vs若者の構図はもう古い。お互いが理解し合うためにできることをさいたま市長選の背景から読み解く

選挙ドットコム 5/19(金) 7:00配信

高齢vs若者の構図はもう古い。お互いが理解し合うためにできることをさいたま市長選の背景から読み解く

先日の記事では、東京都知事選挙を題材に「シルバー民主主義」に対するファクトチェックを行いました。そして、多くの若者が集まる東京都において「シルバー民主主義」は若者自らの手で人為的に発生させている問題であることを紹介しました。

とはいえ、そんな状況が成り立つのは、東京都ならではのことです。市長選挙真っ最中のさいたま市を題材に、若者を取り巻く状況を確認するとともに、その中で若い世代にできることにはどのようなことがあるか、探ってみましょう。

さいたま市で有権者と投票者数を比較してみると?

図表1は、前回のさいたま市長選挙(2013年)について、横軸に有権者数・縦軸に投票率をとり、バブル(丸)の大きさで投票者数を表しています。

早速、有権者数から確認してみましょう。有権者数は40代有権者(19.8万人)が最も多く、続いて70歳以上有権者(17.6万人)、30代有権者(17.6万人)となっています。20代有権者は12.9万人と最も少ない状況です。

続いて、投票者数です。こちらも、多い方から順に、70歳以上有権者(8.9万人)、60代有権者(8.1万人)、40代有権者(6.8万人)となっています。20代有権者の推定投票者数は2.6万人と最も少なくなっています。

20代有権者と60代有権者を比較をしてみると、20代有権者の数は60代有権者に対して、有権者数では8割程度であり、投票者数では3割程度であることが分かります。

これまでの選挙はどうなっているの?

図表2では、さいたま市長選挙及び市議会議員選挙での年齢別の投票者数をバブルの大きさで表しています。

20代有権者の投票者数は一貫して他の世代よりも少ないこと、特に直近の市長選挙、市議会議員選挙では、60代投票者数の1/3以下となっていることが確認できます。

やっぱり、シルバー民主主義の弊害が発生するの?

シルバー民主主義は、選挙に当選したい政治家が、多数派である高齢者層に配慮した政策を優先的に打ち出すことで、少数派である若年・中年層の意見が政治に反映されにくくなり、世代間の不公平につながるとされているものです。

確かに、さいたま市の状況を見てみると、少子高齢化の進む人口構成に年代別の投票率の違いも反映され、高齢者層の発言権が大きなものとなりそうです。また、平日でも、休日でも、投票に赴くための負担は、時間に融通をつけにくい若い世代ほど大きいものとなります。このことも、シルバー民主主義にさらに拍車をかける要因となりそうです。

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最終更新:5/19(金) 7:00

選挙ドットコム